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今、行政の広報のカタチが進化しています。
関心を持ってもらうために…
担当者たちはあの手この手で工夫を凝らしています。
コミカルに…
時には自虐的なネタも交えて…
そしてこちらは、市長の顔を、
イラストに…
会見の内容をわかりやすくまとめています。
お堅いイメージがあった行政の広報。
今、工夫を凝らした演出が行われています。
【5月29日:塩尻市長会見:百瀬敬市長】
「みなさんこんにちは」
月に1回の定例記者会見に臨んだ塩尻市の百瀬敬市長。
この日は、子ども相談アプリや夏の暑さをしのぐための避難施設の設置について説明しました。
会見が終わると…
広報公聴係では、ある作業が進められます。
「もうちょっと口大き目の方が」「やっぱり笑顔でね」
職員が手掛けていたのはグラフィックレコーディング。
通称=グラレコ。
会議の内容などをイラストや文字を使って表現する手法です。
市長の定例会見の内容を分かりやすくまとめて、市の公式ホームページやSNSで発信する取り組みで、今年度から始めました。
【塩尻市 百瀬敬市長】
「まずは若い皆さんに市政の情報をコンパクトに分かりやすいそういう風に伝えたいと思いまして」
グラレコは情報を簡潔にまとめて共有し、意見やアイデアを出しやすくして議論を活発にする手法として広まりつつあります。
【塩尻市 秘書広報課松下侑里さん】
「イラストをたくさん入れたところになります」「やっぱり見ている人が一目で見やすいようにするためにいろいろなイラストを入れています」
今回のグラレコは子どもたちのSOSにいち早く気付くため、全ての小中学校に導入するアプリについて。
そして熱中症特別警戒アラートが発令された場合は涼しい市の施設で過ごすようイラストを使って紹介しています。
5月号は、梅雨時を前に虹で季節感を出したほか、市長の口を大きくしました。
【塩尻市 秘書広報課松下侑里さん】
「声を出しているような、声が出ているような感じになるということで口を広げたりしています」
塩尻市によりますとYouTubeで公開している市長の定例会見の視聴回数が今年3月は120回でしたが、グラレコを始めた4月は400回を超え、3倍以上になりました。
一方、こちらは松本市公式チャンネル「松本のシンカ」で配信中の動画です。
松本マラソンのエントリーが伸び悩んでいることを伝え、担当課長が参加を呼び掛けます。
再生回数は1万3000回を超える人気の動画です。
この動画は「日本広報協会」が主催する全国広報コンクールの「映像部門」で入選しました。
松本マラソンの運営担当課長の自虐的とも受け取れる、コミカルなのに必死な様子が伝わり、動画の訴求力が認められました。
【松本マラソン実行委員会事務局濵深雪さん】
「友達が何人かここに勤め始めたよって言ったらあの課長と一緒の職場にいるの~ってすごくうらやましがられました。」
動画の影響で注目される山本茂課長。
普段の姿は・・・・
【松本マラソン実行委員会事務局牛山祐一さん】
「とても行動力があって課長のところに相談に行くといつも いない」
【松本市文化観光部スポーツ本部スポーツ事業推進課山本 茂課長】
「内心は本当にこれやばいと思って本当に普通に訴えてただけだっていうのが正直なところで」「本当にただ必死だっただけです それをうまく編集を秘書広報室でやってくれてああいう感じで」
その、秘書広報室に行くと・・・
パソコンの前で動画を編集をしている職員がいました。
【秘書広報室 上角友記さん】
「近々公開予定のトンボの調査の紹介をする動画です」
あの、松本マラソンの動画で進行役として出演していた女性です。
Q編集は上角さんなんですか
「そうですね自分で編集しています」
上角さんは3年前に動画担当になりました。
松本市のお知らせや事業を対談形式で紹介していて、こちらの動画も全国広報コンクールの「広報企画部門」に入選し、マラソン動画とダブル受賞しました。
これまでに上角さんの企画、撮影、編集で130本の動画が作られています。
【秘書広報室 前田裕司さん】
「すごく遊び心を持っていろいろな人に見てもらえるように本人が楽しんでやっていると思います」「目の付け所が面白いと思います」
市役所の中には撮影専用の場所もあります。
【秘書広報室 上角友記さん】
「ここでYouTubeを撮っています」
照明も設置されたこの場所で上角さんがカメラを操作して撮影しています。
【秘書広報室 上角友記さん】
「台本なしでやるって(やっています)」「行政のYouTubeってただでさえつまんなそう予定調和のやりとり決まりきったやりとりでしょっていう目で多分見られていると思うのでそうじゃなくてぶっつけ本番でやってる一般市民の目線に立った時に何が気になるかってことを聞くようには心掛けています」
ところで、今年も松本マラソンの募集動画を発信していますが果たして応募状況は…。
【松本市文化観光部スポーツ本部スポーツ事業推進課山本 茂課長】
「エントリーの状況ってどんな感じ?」「フルマラソンが6000人に対して2653か」
山本さんによりますと、申し込みは去年と同じような動きだと言いますが、企画をパワーアップして多くの参加を期待しているということです。
この後、どんな動画が配信されるのか。
松本市の動画チャンネルに注目です。