どうする全国交通系ICカード廃止の熊本市電 クレカ決済利用率は全体のわずか1パーセントと低迷【熊本発】

熊本市電は2026年4月から全国交通系ICカードを廃止し、クレジットカードなどでの運賃支払いに切り替えるとしている。熊本市電ではクレジットカード決済をすでに2023年度導入しているが、その利用率はわずか1%と低迷していることが分かった。

全国交通系ICが半数 クレカ決済は1%

熊本市交通局によると、2023年度の熊本市電における運賃の支払い方法は、全国交通系ICカードが50.5%と最も多く、現金が22.9%。次いでくまモンのICカードが12.6%だった。2023年4月から本格導入されたクレジットカードでの決済はわずか1%にとどまっている。

しかし2026年4月からは機器の更新のため、市電の運賃を支払う際に全国交通系ICカードが使えなくなり、現金やくまモンのICカード、クレジットカードでの決済のみ利用できる方針だ。熊本市交通局は、2026年度の切り替えまでに、新たな決済方法を浸透させたいとしている。

熊本市交通局・吉岡秀一総務課長は「利用方法もカードだけでなく(登録すれば)スマートフォンからも利用できることも含めて、ぜひ一度、利用してもらえるようにキャンペーンを実施して使い勝手の良さを実感してもらえたらと思っています」と語った。

また、熊本市交通局は市電開業100周年に向けて、6月12日始発から終電を対象にクレジットカードで運賃を支払うと半額になる事業を行うということだ。

(テレビ熊本)

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