侍JAPAN監督/井端弘和が解説するフォースアウトとタッチアウトの違いとは!?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】

守る

野球の「打つ」「走る」「投げる」「守る」のプレーのうち、一番難しいのが実はこの「守る(捕る)」プレーです。その分、守れるチームは強いです。指導者はあせらずに根気強く見守りましょう。まず、【初級編】では捕ること、捕球動作。そして【中級編】では投手、捕手、一塁手の基本的な守備について。さらに【上級編】では内野手、外野手の基本的な守備について。また、カバーを含めたフォーメーション(守備位置、動き)について説明します。

フォースアウトとタッチアウトの違い

フォースアウト(封殺)=打者が打って走者になることによって、元からいた走者が強制的に押し出される状況。前の塁に必ず進まなくてはならない。守備側はボールを持ってベースを踏めばアウトになる(走者一塁、走者一・二塁、走者一・三塁の一塁走者、走者満塁)。

タッチアウト=後ろの塁に走者がおらず、無理して前の塁に進まなくていい状況。アウトにするにはタッチが必要(走者二塁、走者三塁、走者一・三塁の三塁走者、走者二・三塁の二塁走者、三塁走者)。

◦例

無死一塁は「フォースの状態」であるが、一塁手がゴロを捕って一塁を踏めばフォースの状態が解かれる。よって、それから二塁に向かって走った一塁走者をアウトにするにはタッチが必要となる。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。

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