さよなら…最後の国鉄型特急381系「やくも」がラストラン、歴代フォトヒストリー

381系 2024年05月30日撮影

岡山から山陰方面を結ぶJR西日本伯備線で運行する381系特急「やくも」が、2024年6月15日(土)に定期運行ラストランを迎えました。最終列車は、「ゆったりやくも色」を使用した岡山7時5分発出雲市10時18分着の「やくも1号」でした。沿線や駅の周辺には、引退を惜しむ多くの鉄道ファンが訪れ、“最後の国鉄型特急”の勇姿をカメラなどに収めていました。

381系は1973年に日本初の自然振子式特急車両として誕生、1982年までに計277両が製造されました。特急「しなの」としてデビュー後、「くろしお」「やくも」に充当されました。国鉄分割民営化後は、JR東海・JR西日本へ継承され、令和まで残ったのが伯備線「やくも」としての運用でした。

381系「しなの」 1990年12月28日撮影

©レイルラボ こめさん

381系「くろしお」 1989年07月22日撮影

©レイルラボ norikadさん

2022年には、新型「やくも」として273系の導入が発表され、「381系」は順次置き換えられることが決定。これに合わせ、「国鉄色」「スーパーやくも」「緑やくも」などの歴代車両の塗装を施したリバイバル車両が登場しました。これを機に、沿線には連日、多くの鉄道ファンが駆けつけ、人気の撮影スポットとなりました。

6月15日をもって「やくも」としての定期運行を終了し、その役割は4月にデビューした273系へバトンタッチする381系。今後は臨時列車やツアーなどで、その姿を見ることができるかもしれません。

◾️鉄道フォトから振り返る381系車両ヒストリー

381系「くろしお」 2002年05月04日撮影

©レイルラボ よったんさん

381系「スーパーやくも」 2003年04月01日撮影

©レイルラボ 通勤快速さん

381系「緑やくも」 2009年08月29日撮影

©レイルラボ FM-805Dさん

381系「ゆったりやくも」 2022年05月09日撮影

©レイルラボ わんべあさん

381系「国鉄色やくも」 2022年04月09日撮影

©レイルラボ nobu_32さん

後継の273系 2024年03月22日撮影

©レイルラボ Muchikoさん

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