【POG】良血のナダル産駒メルキオルは22日京都デビュー(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週は斉藤崇厩舎が新馬戦を2勝。9日の東京芝1800m戦を勝ったキタサンブラック産駒のクロワデュノール(牡)は勝ち時計、上がり3Fが優秀で、レースぶりも文句なし。かなりの大物感を感じさせる一頭だ。9日の京都芝1200m戦を勝ったアルナシームの半妹ポートデラメール(牝)は中団追走からメンバー最速の上がり3F33秒8の末脚で差し切りV。スプリント戦でもスピード任せの競馬ではなく、今後の伸びしろが大いに期待できる内容だった。2頭ともにレース後は放牧へ。次走は未定。

 9日の函館新馬戦(芝1200m)を勝ったのはエメラヴィ(牝、松永幹)。好位追走から直線で馬場の真ん中へ持ち出すと一気に加速。最後は2着馬に2馬身半差をつけての快勝だった。師は「ケイコでそれほど目立った時計が出ていませんでしたし、外へ張る面もありましたので、初戦からはどうかなと思っていましたが、上手に競馬をしてくれました。実戦でもいくらか外へ張っていましたが、強かったです」と鞍上の好騎乗を褒めたたえた。次走は函館2歳S(7月13日・函館、芝1200m)を予定している。

 そこで今週は松永幹厩舎の2歳馬に注目したい。メルキオル(牡、父ナダル、母サングレアル)は22日の京都5R(芝1400m)を川田Jで予定。師は「5日のCW、鞍上がまたがった12日のCWのケイコの動きがとても良かったです。ナダル産駒は先週の新馬で2勝していますし、その点も心強いですね。初戦から楽しみです」と期待を寄せた。

 オニムシャ(牡、父シルバーステート、母スパイチャクラ)は23日の京都5R(芝1800m)を予定。 師は「徐々に良くなっている感じですが、12日の動きが非常に良かったですね」と、ここにきて手応えがだいぶ上がってきた様子。

 コンフォルツァ(牡、父ドゥラメンテ、母デルマキセキ)はゲート試験合格後に放牧へ。デビュー時期は未定。

 カロローザ(牝、父ナダル)はゲート試験合格後に放牧へ。母は厩舎の先輩でオープンでも活躍したスピード馬エスティタート。師は「母のいいところを受け継いでいる感じで、スピードがありそう。印象としては千四くらいまでかなという感じです」とジャッジ。デビュー時期は未定。

 セイフウサツキ(牡、父サトノクラウン、母モンローライン)はプロ野球ソフトバンクの柳田悠岐選手の所有馬。師は「まだそこまで目立つ時計は出ていませんが、徐々に良くなっています。これから乗り込みを重ねて、どんどん良くなってくると思います」とコメント。30日の函館5R(芝1800m)を武豊Jで予定している。

 ユメシバイ(牝、父ディスクリートキャット、母ファートゥア)は30日の小倉6R(芝1200m)を永島Jで予定。(馬サブロー栗東支局・塩手)

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