村長への辞職勧告可決、北塩原村議会 遠藤氏は「今後も尽力」

 北塩原村の6月議会は14日開会し、本会議で議員発議による遠藤和夫村長の辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。辞職勧告決議に法的拘束力はなく、遠藤村長は「真摯(しんし)に受け止め、今後も村政発展に尽力していく」と語り、辞職しない考えを示した。遠藤村長への辞職勧告決議案の可決は2022年6月以来、2度目。

 決議案では〈1〉リゾート施設「ラビスパ裏磐梯」の廃止に関する条例案否決後の取り組みに納得がいかない〈2〉地方税法等改正に伴う村税条例改正などを専決処分で済ませたことは議会軽視に当たる―として辞職を求めた。採決では五十嵐善清議長を除く9人のうち賛成が6人、反対が3人となった。

 また、ラビスパ裏磐梯の廃止に関する条例案の否決後、議長の責務を果たしていないなどとして、五十嵐議長に対する不信任決議案も賛成多数で可決された。決議に法廷拘束力はなく、五十嵐議長は「真摯(しんし)に受け止め、今後の議会運営に尽力する」と語った。五十嵐議長の代理を務めた遠藤春雄副議長を除く議員8人で採決を行い、賛成7人、反対1人だった。

 初日は村提出議案のうち村税条例改正に関する専決処分の承認3件を反対多数で不承認とした。

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