猛暑のギリシャ、カタール航空機乗客が機内に閉じ込め 地上待機中

猛暑のアテネの空港で、カタール航空旅客機の乗客が長時間の機内待機を強いられた/Urbanandsport/NurPhoto/Getty Images

(CNN) 猛暑が続くギリシャの首都アテネでこのほど、カタール航空の旅客機に乗り込んだ乗客数十人が機内に閉じ込められていたことが分かった。

SNSインスタグラムに自身の体験をつづった乗客のガース・コリンズさんによると、乗客らは10日、地上待機中の機内に3時間あまり閉じ込められた。

機外の気温が32度を超える状況にもかかわらず機内は空調が効いておらず、乗客らは「機内で文字通り脱水状態になり、失神した」という。

ギリシャはここ1週間、猛烈な熱波に見舞われており、アクロポリスのような人気観光地が閉鎖する事態になっている。

英国のテレビ出演者だったマイケル・モズリー氏は5日、高温の中で散歩に出かけた後、シミ島で遺体で見つかった。当局によると、今週には他の旅行者2人もハイキング中に行方不明になったという。

コリンズさんが投稿した動画には、座席から立ち上がった乗客や通路の乗客が、紙で自分や同乗者をあおぐ様子が映っている。

アテネ国際空港はCNNに対し、当該便は「突然発生した予期せぬ技術的問題」により、出発準備中に地上待機を余儀なくされたと説明した。

カタール航空はCNNに寄せた声明で、「10日のアテネ発ドーハ行きQR204便に搭乗した乗客に遅れが出たことを心より謝罪する」と表明。遅れの原因については、「技術的な問題」と説明した。

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