転職で福利厚生を重視する人は「74%」その理由と人気の高い福利厚生とは

転職で福利厚生を重視する人の割合

エン・ジャパン株式会社がミドル専用ハイクラス転職サイト「ミドルの転職」で行ったアンケートによると、今後転職する場合、福利厚生の有無や内容を重視するかの問いに「かなり重視する」「まあまあ重視する」と答えた方の割合が、それぞれ23%、51%でした。

74%の方が転職先の福利厚生に関心を持っていることが分かります。

また、福利厚生に注目するのは若い年代ほど高く、20代では83%に上ります。50代では気にしない方の割合が高く、「あまり気にしない」が36%、「ほとんど気にしない」が10%という結果でした。

転職で福利厚生を重視する理由

転職で福利厚生を重視する理由は、次のようなことが考えられます。

__・福利厚生の内容を個人でやった場合、経済的に負担が多くなるため
・福利厚生が整っている会社の方が、社員を大切にしていると感じる
・福利厚生が充実している会社は、経営状態が安定している気がする
・出産や育児、介護など生活に合った福利厚生があると安心できる__

とくに若い世代では、給与がそれほど高くない分、福利厚生でサポートしてもらえると嬉しいといった考えもあるでしょう。

人気の福利厚生は「金銭的補助」と「プライベートの充実」

転職先でせっかく福利厚生が充実していたとしても、魅力のない内容ばかりでは期待外れです。多くの方が福利厚生に求めるのは、大きく分けて「金銭的補助」と「プライベートの充実」です。具体的な例をご紹介します。

住宅手当・家賃補助

毎月の固定費である「家賃」の補助は、多くの方が魅力に感じる金銭的な補助の1つです。とくに都市部に住む方や若い方にとって、気になる福利厚生といえるでしょう。

企業の中には補助があったとしても、社員寮や社宅だけといった場合や、年齢や単身者など限定して支給しているケースもあるようです。

社員食堂・昼食代の補助

もう1つの金銭的な補助は「社員食堂・昼食代」の補助です。仕事のある日に毎日昼食が必要なことを考えると、昼食代はトータルではかなりの額になります。

そのうちの一部でも補助があったり、安く食事ができたりすれば、出費をおさえられる可能性があります。福利厚生で食事の補助を行っている企業の中には、脳の活性化を促すためにお菓子を用意している企業もあるようです。

特別休暇

プライベートを充実させるための「特別休暇」も、あると嬉しい福利厚生の1つといえるでしょう。国も進めているワークライフバランスを充実させるためには、有給休暇の取得しやすさや特別休暇の存在が不可欠です。

例えばバースデー休暇やリフレッシュ休暇、結婚記念日や子どもの誕生日といったアニバーサリー休暇などを気兼ねなく取得できる会社は、非常に魅力に感じられるでしょう。

旅行やレジャーなどの優待

「旅行やレジャーなどの優待」も、人気の福利厚生といえます。

家族でレジャー施設に行こうとすると、日帰りでも数万円かかってしまうことがあります。宿泊をともなう外出はめったにできないと考えている方も多いでしょう。

宿泊施設やレジャー施設の費用の一部を補助してもらえることで、家族との時間を有意義に楽しめます。金銭面・プライベート面どちらにとっても助かる福利厚生です。

転職時は福利厚生にも注目しよう

74%の高い割合の方が、転職において福利厚生を重視しています。福利厚生が充実した会社は、社員を大切にする会社と考えられます。また、長く働きたいと考える方にとっても、重視したいポイントといえるでしょう。

近年は、福利厚生に力を入れ、充実した内容を揃えている企業も増えてきています。転職を考える際は、給与や内容だけでなく、福利厚生にも注目してみましょう。

出典

エン・ジャパン株式会社 ミドルの転職 ユーザーアンケート|集計結果

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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