ホールインワンで逆転予選通過 石川遼と同組・全英王者モリナリが起こした“奇跡”

フランチェスコ・モリナリが最終9番で奇跡を起こした(撮影/村上航)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(14日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

フランチェスコ・モリナリ(イタリア)が奇跡の予選通過を果たした。7オーバーで迎えた最終9番(パー3)、7Iで放ったティショットがカップに収まりホールインワン。通算5オーバーでホールアウトし、カットライン上の57位で決勝ラウンド進出を決めた。

エースを決めた瞬間、両手を挙げて大喜び。2日間同組でプレーしていた石川遼とセルヒオ・ガルシア(スペイン)とハイタッチを交わした。3オーバー65位タイから後半3番までに3つスコアを落とし、直前の8番をボギーとして“敗色”濃厚な場面でミラクルが起きた。

モリナリ(左)はガルシア(中央)、石川遼(右)とプレーした(撮影/村上航)

2018年の「全英オープン」王者は、「入るところも見えた。本当に信じられない。セルヒオと『ラインに乗ったぞ』って冗談っぽく話していたんだ。本当に入るとは‥なんて言ったらいいのか、まったく信じられない」と興奮状態で振り返った。

「あのピン位置なら良いショットを打てばバーディチャンスになる。とにかく良いスイングをすることだけ心がけて、なにが起こるか見ようと思った。とはいえ可能性は限りなく少ない。ああ、どう言ったらいいのか…」。直前のホールでスコアを落としても、希望を失わず週末につなげた。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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