爆笑問題 レコーディング感じたTARAKOさんの凄さ「マイクの声の乗りが違う」

 TARAKOさんとの思い出を語る爆笑問題の太田光と田中裕二(左)。右は光代夫人(撮影・堀内翔)

 フジテレビ系国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公・まる子の声を34年間務め、3月4日に63歳で亡くなった声優のTARAKOさんのお別れ会「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」の関係者向けの第一部が15日、都内で執り行われ、参列したお笑いコンビ・爆笑問題がTARAKOさんとの思い出を語った。

 爆笑問題は「ちびまる子ちゃん」のEDテーマ「アララの呪文」で、「ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題」としてTARAKOさんと歌声で共演した経験がある。

 太田光(59)は「お会いしたのは数回だった。(アララの呪文の)レコーディングはTARAKOさんとは別だった。僕らは一生懸命歌わせて頂いて、うまくいったと思って出来上がりを聞いたら、僕たちがバックコーラスみたいだった。声のプロはマイクの乗りが全然違うなと、プロの技にビックリした」とレコーディング時を回想した。

 仕事仲間の弔辞に耳を澄ませていた2人。太田は「優しい柔らかい声から感じられる、皆さんの思い出を聞いていて、そのままの方だなと…」と目を細め、田中裕二(59)は「(さくらももこさん、まる子ちゃん、TARAKOさんの)3人は混乱するくらい同一化している」と姿を重ねた。

 ちびまる子ちゃん関連で仕事をすることはあったが、TARAKOさんと直接交流はなかった。太田は「接点が間接的に深くあったけど、もっとお会いできていればよかったなと思います」と悔やんでいた。

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