大谷翔平が4打数2安打 チームは逆転勝ちで連敗を2でストップ

4回に安打を放った大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの大谷翔平投手(29)は14日(日本時間15日)に本拠地ロサンゼルスでのロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発出場し、4打数2安打だった。チームは4―3で逆転勝ちして連敗を2で止めた。

相手先発は左腕ラガンズ。通算7打数1安打、打率1割4分3厘だが、その唯一の安打は昨年6月12日に敵地でのレンジャーズ戦の延長12回に放った勝ち越し弾。大谷自身初の延長戦での一発だった。初回一死無走者は1ストライクからの2球目、真ん中低めの98マイル(約157・7キロ)のフォーシームにバットを合わせた。Ⅾ急速度99・4マイル(約160キロ)の中堅へ抜けようかという痛烈なゴロは二塁ベースの左横を守っていた遊撃手の正面に飛んだ。

3点を追う4回一死無走者はカウント2―2からの5球目、内角低めの86・5マイル(約139・2キロ)のスライダーを強振。打球速度105・8マイル(約170・3キロ)の弾丸ゴロは右前へ抜けた。チーム初安打だ。

3打席目は3―3の6回先頭。カウント2―1からの4球目、外角低めの91・9マイル(約147・9キロ)のカットボールをバットの先で拾って振り抜くと打球速度87マイル(約140キロ)ライナーは右前で弾んだ。マルチ安打は8試合ぶり、今季25度目。

8回一死一塁は2番手の左腕スミスと対戦。けん制悪送球で一走ベッツが二塁進み、一打勝ち越しのチャンス。カウント2―2からの5球目、外角低めの83マイル(約133・6キロ)のスライダーにバットを合わせるも遊飛に倒れた。続くフリーマンが中前に適時打を放ち、勝ち越した。

試合前に会見したロバーツ監督に大谷についてての質問が飛んだ。「追いかける割合が減ってきたと思うし、低めに入る投球を多く打つようになったし、打撃も強い。肉体的には状態がいいと感じているし、多くの良い兆候が出ている」。調子は上向きと明言した。

5月16日(同17日)のレッズ戦でけん制球が左太ももの裏を直撃した以降、成績は下降線だ。指揮官は「左太もも裏の影響だと聞いても驚かない。選手たちは、自分たちが感じていることを軽く受け取る傾向がある。プレーが可能なケガだと特にね。だから、絶好調だと感じることができず、それがスイングの仕組みに何らかの影響を及ぼす」との見解を示した。6月男・大谷の全開モード突入は近い。

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