「雨魂 - AMEDAMA -」はさまざまなキャラに憑依しながら輪廻を繰り返すのが面白い――和とドット絵が融合した雰囲気に魅了されること間違いなし!

現在、Steamにて早期アクセス実施中の「雨魂 - AMEDAMA -」は、和とドット絵的アートが融合した新たな2Dアクションゲームだ。ここでは、憑依システムと和風な雰囲気、続きが気になるストーリーにドハマりしたライターによるプレイレポートをお届けする。

■7日間を繰り返すことで謎が解けていく物語

本作は、魅力的なキャラクターと和の世界観、奥深いストーリーを楽しめる横スクロールアクション。和とドットの融合で雨降る江戸が美しく表現されている。このどこか儚さのある雰囲気で物語に引き込まれてしまうはずだ。

物語はある雨の夜、番傘屋を営む兄弟に突然現れた謎の男たちに襲われるところから始まる。妹のゆいは連れ去られ、兄のゆうしんは殺され魂だけの存在に。兄は妹の行方を捜すため、次々と他人に憑依してゆく。期間も決まっており、七日間を繰り返すことで物語を進めていくことになるのだが、選択により物語が変化。憑依した主人公が誰と話し、何に介入するのかによりストーリーが分岐するため毎回別の物語が展開されるのが非常に面白い。

憑依というシステムが、本作のストーリーとバトルを唯一無二のものにしているポイントだ。憑依することで様々なキャラクターを操作でき、それぞれの戦闘武器スタイルで戦闘が可能。憑依したキャラクターによって、敵や味方が異なるため戦闘相手すらも変化する。

人間だけでなく、犬やカエルなどにも憑依できるのも楽しい。ずっと同じ身体に憑依し続けられるわけではなく、右上に表示されている数字が0になると憑依ができなくなる。この数字はバトルをしていくうちに減っていくので、少なくなってきたら憑依可能な別のキャラクターを探すといいだろう。物語を進めていくうちに憑依できるキャラクターも増えていくので、たくさん憑依してみてほしい。

バトルの鍵を握るのが雨雪転晴流の剣技を使ったカウンターアクション“霧雨返し”だ。防御中に敵の攻撃を受けことで発動可能で、カウンターとして大きなダメージを与えることができる。しかし、攻撃や防御などにはゲージが必要になるので敵の攻撃タイミングを見極める必要がある。

また、ボス戦では防御不可能な攻撃も存在しているため、避ける攻撃と防御をする攻撃の判断をするので常に相手の動きを見ながら戦うのがポイントだ。剣の形のゲージが貯まる発動できる奥義も非常に気持ちがいい! ストレスのない操作感とカウンターを駆使した戦闘、そして憑依したキャラクターで変化する戦い方によってバトルは単調にならず楽しむことができた。ゆうしんの元の身体がとてもイケメンだったので、使用できないのは少し残念ではあるが(笑)。

1回目のルートでは妹のゆいをさらったのが霧蜘蛛党の頭領きりくもだということがわかったが、真実を聞き出す前にきりくもが処刑されてしまい、ゆいの居場所を突き止めることはできなかった。

7日間が終了すると、物語のキーワードが走馬灯のように現れる。そして、次のルートでは先回りしたり違う選択をすることで、ゆいを助けられる未来を作っていく。1回目ではおそらく重要人物であろうキャラクターとの絡みがなかったので、どのルートで物語に深く関わってくるのかが楽しみだ。梅雨の時期にピッタリな「雨魂 - AMEDAMA -」。この機会にぜひプレイしてほしい。

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