小池3選の足引っ張る自民党…萩生田都連会長「旧統一教会&裏金」ネガイメージがアキレス腱

この顔に自民支持者も「NO」(自民党都連の萩生田光一会長)/(C)日刊ゲンダイ

東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への3選出馬表明から2日後の14日の小池百合子知事(71)の定例記者会見。都庁クラブ詰め記者らの質問は毎度のゆる~い内容だったが、それでも記者らの関心は、選挙戦においての自民党との関係性や支援体制に集中した。これに小池知事は「保守の方々の支援は大変心強い」などと真正面から答えず、笑顔の裏で「自民隠し」に必死だ。

確かに自民党は、小池知事の足を引っ張っている。中でも“アキレス腱”は東京都連の萩生田光一会長だ。

「ある政党が継続的に知事選の情勢調査をやっている。自民党都連が会議で小池氏の支援方針を決定し、萩生田会長が報道陣のぶらさがり取材で『小池氏が出馬するなら支援する』と明言した日に、それまで蓮舫氏に10ポイントほどリードしていた小池氏の数字が、4~5ポイント下がってしまったそうです」(永田町関係者)

あの萩生田発言は、ネットはもちろんのこと、テレビニュースでも繰り返し報道された。小池知事と萩生田氏は定期的に会談する仲。出直し江東区長選や八王子市長選など都内の選挙を二人三脚でやってきた。しかし……。

■支援者から「旧統一教会や裏金事件を思い出させる」と

「支援者から、『萩生田さんの、あの顔が画面に映ると、旧統一教会や裏金事件を思い出させる。見たくない』と言われてしまいました」(都内の自民党地方議員)

14日は蓮舫参院議員も、小池知事の定例会見と同時刻に都内の外国特派員協会で会見。神宮外苑の再開発について、「一度立ち止まるべき」「私はこれを争点にしたい」と言い切った。神宮外苑問題が選挙戦でクローズアップされると、ここでも萩生田氏の存在が小池知事にとってマイナス要因。最近も、東京都の内部文書によれば、萩生田氏が森喜朗元首相の手先となって、神宮外苑再開発をプッシュしていたと、国会審議で暴露されている。

「どうも萩生田氏は自分の次の選挙にかなりの危機感を持っていて、常に露出したい意識が強いようです。しかし、旧統一教会と裏金のダブルのイメージがついているので、露出すると票が逃げていくでしょうね」(政治評論家・野上忠興氏)

蓮舫氏は14日の会見で都庁の巨額予算の行く先について触れ、「ブラックボックスを開けたい」と強調していた。8年前は小池知事が自民党都連を「ブラックボックス」と指弾していたのだが……。

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