西武―DeNA戦前にOB1打席対決 野村弘樹さんに打ち取られた鈴木健さん「こういうバッティングはしては駄目」

OB一打席対決で遊飛に倒れた鈴木健さん(撮影・冨永豊)

◆日本生命セ・パ交流戦 西武―DeNA(15日、ベルーナドーム)

西武は試合前に、交流戦の特別イベントとしてDeNA・OBの野村弘樹さん(54)と西武OBの鈴木健さん(54)による1打席対決を実施した。

野村さんは1998年にチームトップの13勝を挙げて38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献した左腕。鈴木さんは勝負強い打撃に加え、卓越した選球眼で97年に4割3分1厘で最高出塁率に輝いた左打者。同学年の2人は98年の日本シリーズでも対戦していた。

野村さんは「21」、鈴木さんは「8」と、現役時代の背番号がついたユニホーム姿で登場。野村さんはワインドアップからの球速103キロをマークした。カウント2―1からの4球目、鈴木さんが「体感は153キロくらいだった」という速球に詰まらされて遊飛となり、軍配は野村さんに上がった。

野村さんは「年々、年を取っていく中でこういう機会を設けていただきありがたかった。同級生対決を楽しませてもらった」と勝利の喜びに浸っていた。一方の鈴木さんは「もっと体が動くと思っていたが、ちょっと詰まりました。ライオンズ打線の前で悪い見本を見せてしまった。こういうバッティングはしたら駄目だということです」と苦笑いを浮かべた。

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