食堂の料理にケチをつけた小学生、学校から「思想教育」を受ける?―中国

中国・浙江省の小学校の男子児童が学校の食堂の料理にケチをつけたことで思想教育を受けたと主張し物議を醸した。

中国・浙江省の小学校の男子児童が学校の食堂の料理にケチをつけたことで思想教育を受けたと主張し物議を醸した。中国メディアの紅星新聞が13日に伝えた。

報道によると、男子児童の韓(ハン)さんは昨年11月、学校の食堂で提供された料理について「根の生えたダイコン、火が通っていないジャガイモ、ハエ」などが入っていたと主張し、校門でこの問題について声を上げた。その後、韓さんは学校から呼び出され「思想教育」を受けたというが、今年5月7日までに食堂の料理にケチをつける内容の動画をSNSに8本投稿したという。

韓さんはSNSで約32万のフォロワーを持つちょっとした有名人で、主にゲームや日常生活に関する動画を投稿していた。学校の責任者は問題となった8件の動画を確認後、投稿者が同校に在籍する6年生であることを特定し、話し合いを行った。

教職員の倪(ニー)さんは「本人および保護者と話し合い、合意に至った。学校側は、食堂の料理に問題があったらいつでも担任や関係部門に連絡して構わないと伝え、韓さんと保護者は納得した」とする一方で、韓さんの料理へのクレームについて、その多くが「個人的な好き嫌いによるもの」との見方を示した。

韓さんがSNSに動画を投稿したことについては「児童を尊重し、公に批判はせず、内々に指導している」と説明。「数日おきに動画が投稿されるなどSNS上での活動が活発だったため学校側は学習時間への影響を懸念し、もっと勉強に力を入れるようアドバイスした」としている。(翻訳・編集/北田)

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