<試写室>『ギフテッド Season2』殺人者は視える…かもしれないけど、殺人者を操れちゃうんです!という超ウルトラCの強敵現る

【写真】『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ギフテッド Season2』のシーン

<試写室>『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ギフテッド Season2』第2話

前回の「試写室」、せっかくのSeason2の、その第1話だったというのに、なぜ“岩風呂”が登場しないのか?問題に興奮しすぎてしまって、Season2にまたがっている大長編だというのに、ちっとも物語がへたらない…それどころか、むしろ新しい見せ方まで提供して、こんなにも視聴者を楽しませてしまう…なんて優れたエンターテインメント作品なんでしょう??ってことを、今回の第2話を見て、やっと、気づかされてしまいました…。大変申し訳ございませんでした。

うん、だけど、とか言いつつ、今回の第2話の冒頭、四鬼くん(浮所飛貴)家(ち)の正門が映し出された瞬間…い…岩風呂!?岩風呂くる?!?!岩風呂来ちゃう?!?!岩風呂の、ワンチャンある?!!?って、ただ「四鬼」って書かれた表札が映っただけの、ほんの数秒の映像だったというのに、異常な興奮を覚えてしまったことは、ここだけの秘密です。

いや、もっとホントのことを言うと、そのシーンが、朝、だったもんだから、え!?まさか、朝から岩風呂!?朝岩風呂?!!Season2は、新展開の、朝岩風呂を見せてくれるつもりなの?!?とまで、その数秒の間に妄想をしつくしてしまった、常軌を逸する岩風呂変態だった自分(岩風呂変態とは?)…ってことも、ここだけの秘密です…。

おっと、最初に前回の反省を踏まえて謝罪をしておきながら、結局“岩風呂”で興奮してしまいそうでしたが、今回は真面目に(たぶん)、この『ギフテッド Season2』、何が、一体、素晴らしいのか?あらすじも兼ねて、トピックを挙げていきたいと思います。

・主人公の天草那月(増田貴久)は、スイーツ大好きな自画自賛系の天才刑事

・その相棒である四鬼くんは、殺人者が視える“鬼の眼”の持ち主

・で、天草は四鬼くん家に、なんでか居候してる

・で、四鬼くん家には、なんでか“岩風呂”がある(これが興奮の原因)

・そんな天才刑事と “視える”高校生が、1話完結型で事件を解決していったのがSeason1

・でもでも、犯人が“視える”んなら、捜査、必要なくね!?!(と思った方は1見よう!)

・“視える”とはいっても、“誰を殺めたのか?”まではわからないのがポイント

・と、ここまでが、Season1でのドラマを盛り上げる“ギミック”だったわけだけど…

・Season2は、殺人者に仕立ててしまう“闇の眼”を持つ男、八雲(中山優馬)現る!!

・つまり、殺人者が“視えた”ところで、真犯人は逮捕できない!!

・それが、Season2全体の物語、“殺意なき惨殺”連続殺人事件!!!

・しかも、それには天草の父(田辺誠一)が密接に関わっている!?

・なんなら、特命捜査チームの神原(高橋克典)も加わって、国家レベルの事件に!?

・それもそうだけど、ちっとも読み込めない、“QRコード”、一体全体、なんなの!?!?

ね!?すごくない?!(何が!?)

そもそも、Season1の時点で、殺人者が“視える”ってことは、もう真相はわかりきってるわけだから、そんな突拍子もない能力のキャラクターでもって、どこまでのお話を見せてくれるつもりなのかしら?と、妙な上から目線だった僕なわけです(ホントに失礼)。

だけど、“視える”ことを、あえて見せたり、隠したりすることで視聴者に推理させるという手法に加え、逆に“視える”ことで真相から遠ざけたり、誰彼構わず“視える”もんだから大混乱に陥ってしまう!という超衝撃のクライマックスにまでもっていく!!という(これがSeason1の最終エピソード)大技まで見せてもらったもんだから、こちとら、当初の謎の上から目線、からの、手のひら返し、スタンディングオベーションだったわけです。

超展開!超スリリング!!からの、天草の“スイーツ”に関するひどすぎる顛末!!!まで

だけど、そうはいっても、ねぇ?Season2て…。もう、散々、“見せ方”のギミック、見せきったわけだから、さすがに、さすがに、もう、やることないよね?Season2が、全4話だけ、つったって、さすがにもう、見せ方の限界、いくらなんでも、さすがに、もうないでしょう?引き出し、ないでしょう??(マジで失礼)と、再びの上から目線に戻る、という、ドラマ視聴者として、最低のスタンスになってしまっていたわけです(ホントに最低)。

…が、ねぇ?!ホントに、マジで、このドラマ、すごくない!?(何が?)殺人者が“視える”とはいっても誰を殺したのか?まではわからないという、Season1の超山場を乗り越えたと思ったら、殺人者は“視える”…かもしれないけど、殺人者を“操れちゃう”んです!!!っていう、超ウルトラCの強敵現る!!!というトンデモ展開!!

で、それだけなら、マジで、これは、ドラマでもなんでも、反則でしかない、殺人者を操るとか、いくらなんでも、やりすぎ、やりたい放題、どういう“設定”やねん、バカバカしい、視聴者舐めんなよ!?って、なってもおかしかない、“設定”なわけですよ。

だけど、僕らは、Season1において、殺人者が“視える”という四鬼くんの能力の背景(『四鬼神流古武術』における四人の鬼たちのあれこれ)をたっぷり見てきたもんだから、そんな卑怯なはずの“設定”が、超重要な物語の“鍵”として、ちゃんと受け入れられる素養がすでに備わってるわけですよ。

だからもう、この第2話は、マジで、傍(はた)からみたら、なんでもありの卑怯展開が繰り広げられてるはず!?なんだけど、もうこちとらすでにドラマに没頭できてるもんだから、それが逆に、今まで味わったことのないような、超スリリングな展開に見えてしまうという新鮮さ。

なんなら、“闇の眼”を持つ八雲を演じる中山優馬くんってのは、個人的には『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ〜』(2009年/カンテレ・フジテレビ系)のヴァンパイアだったわけだから(無理矢理)、急に知らない俳優が、「“闇の眼”、持ってます!!」とか言って、現れてもまったく信用できないけれど(言ってはない)、中山優馬くんは、その昔、ヴァンパイアだったわけだから(現実と混同し過ぎ)、“闇の眼”!?ヴァンパイアだからさもありなん、と妙に納得してしまう不思議(解釈が超展開)。

うん、つまり、結局のところ、何が言いたかったのか謎になってしまいましたが、第2話の、超展開!超スリリング!!からの、天草の“スイーツ”に関するひどすぎる顛末(てんまつ)!!!まで、何から何まで、今回も、見逃せませんよ!?!?

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