光南先制実らず 仙台育英に3―8 春季東北地区高校野球大会

【光南―仙台育英】2回1死一、二塁、光南の西野が中前適時打を放つ

▽1回戦 仙台育英8-3光南

 光南が仙台育英に逆転負けした。一回、近藤の適時打、大槻の中犠飛で2点を奪うと、二回に1点加えた。直後、先発の大越が4点を奪われると、八回に3失点しリードを広げられた。光南は先制したが、中盤以降打線のつながりを欠いた。

 

■打線つながり序盤3点 監督「自分たちの野球できた」

 光南は序盤、自慢の打線がつながり一時3点を先行するなど昨年夏の甲子園準優勝校を苦しめた。投手陣がリードを守れず、大友研也監督は「自分たちのやりたい野球はできたが、力負けしてしまった」と悔しさをにじませた。

 一回、四死球で1死一、二塁の好機をつくり、4番近藤寛俊の中前打で先制し、5番大槻翔太が中犠飛で続いた。二回には西野佑の中前打で加点した。県大会4試合で38点を挙げた打線の力を見せたが、相手の小刻みな継投にかわされ、反撃できなかった。

 チーム最多の3安打をマークした西野は秋の大会終了後、打力を上げるため1.2キロのトレーニング用バットを毎日300回ほど素振りした。食事も1日5食にして体重を6キロ増量させて力が付き、仙台育英の投手の速球に力負けすることなくはじき返した。

 西野は「全国で勝ち上がるチームと戦えて良い経験を積めた。夏に向けてチームを盛り上げる選手になりたい」とさらなる成長を誓った。

 

■2度の好機凡退「課題を忘れず」 光南の須藤

 光南の須藤颯歩主将は2度、好機の場面で打席に立ったが、いずれも凡退した。「自分が打てたかどうかで勝敗が決まった」と肩を落とした。両チームともに7安打を放ったが、光南の残塁7に対し、仙台育英はわずか2と勝負強さに違いが出た。夏に向け、「全国で勝つチームがどういうものか分かった。課題を忘れず練習したい」と誓った。

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