いち早く飼い主さんを見つけたいから? 猫が飼い主さんを待つ心理とは

飼い主さんのなかには、「帰宅すると愛猫がお出迎えしてくれる」という方も多いようです。

そこで今回は、猫が飼い主さんの帰宅を待つ心理について、愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。飼い主さんからよせられた、帰宅を待つ猫のエピソードもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

猫が飼い主さんの帰宅を待つ心理とは

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫が飼い主さんの帰宅を窓辺や玄関付近で待つのは、そこにいれば、飼い主さんの姿をいち早く見つけられることを知っているからでしょう。飼い主さんの帰宅がうれしいほか、ゴハンがもらえる、遊んでもらえるなど、期待する気持ちも。

なお、猫は留守中ずっと待っているのではなく、音や時間などで判断していると考えられます。

猫が待つときは“基本スタイル”がある?

猫が何かを待っているときは、顔(とくに耳・目)が待っている対象のほうを向き、すべての足を床につけて、すぐに動ける体勢をとっていることが多いでしょう。待ち時間が長くなると、体勢を崩すことも。

飼い主さんの帰宅を待つ猫のエピソード

ではここで、飼い主さんからよせられた、帰宅を待つ猫にまつわるエピソードをご紹介します。

帰宅すると脱走防止柵の前で待機

参考・写真/「ねこのきもち」2024年5月号『「いつもの場所」に隠れた気持ちって? 愛猫は、今日もここで待っています。』

「私が外出から戻ると、いつも脱走防止柵の手前に座って待っています。この姿を見ると『さみしかったね、ごめんね!』という気持ちに」
(にんたくん(オス・1才/ノルウェージャンフォレストキャット)の飼い主Eさん)

こちらを見て「おかえり!」と言っているよう

参考・写真/「ねこのきもち」2024年5月号『「いつもの場所」に隠れた気持ちって? 愛猫は、今日もここで待っています。』

「帰宅してリビングのドアを開けると、愛猫が電話台の上からこちらを見て迎えてくれます。『おかえり!』と言ってくれているようです」
(いくらくん(オス・1才)の飼い主Sさん)

駐車スペース前の窓辺で待機

参考・写真/「ねこのきもち」2024年5月号『「いつもの場所」に隠れた気持ちって? 愛猫は、今日もここで待っています。』

「私が車で帰るのを、駐車スペース前の窓辺で待機している愛猫。帰宅を確認すると玄関ドアに張り付くようにして待っています」
(サスケくん(オス・2才/ノルウェージャンフォレストキャット)の飼い主Mさん)

帰宅を待って玄関で女将さんのようにお出迎え

参考・写真/「ねこのきもち」2024年5月号『「いつもの場所」に隠れた気持ちって? 愛猫は、今日もここで待っています。』

「私の帰宅を2階の窓辺で待っている愛猫。私に気が付くと玄関に先回りして、旅館の女将さんのようにお出迎えしてくれます(笑)」
(にゃん吉くん(オス・5才)の飼い主Kさん)

猫が飼い主さんの帰宅を待つのは「信頼の証拠」でもある!

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

先述したとおり、猫は待っているとき「飼い主さんは自分の想いを叶えてくれるだろう」などと期待しています。このように期待するのは、飼い主さんのことを信頼しているから。猫の健康や安全を脅かすことでなければ、可能な範囲で猫の期待に応えてあげて、信頼関係をより深められるとよいですね。

みなさんの愛猫は、どのようにして帰宅を待ってくれていますか?

お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考・写真/「ねこのきもち」2024年5月号『「いつもの場所」に隠れた気持ちって? 愛猫は、今日もここで待っています。』
文/長谷部サチ
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性がない場合もあります。

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