ジャッキー・チェンとのタッグで世界デビューが頓挫した元ジャニタレとその“原因”

世界的アクションスター、ジャッキー・チェンが13年ぶりに来日し、公開中の主演映画『ライド・オン』の舞台あいさつに登場したことを、各メディアが報じた。

会場の観客から「ジャッキー!」と拍手喝采が巻き起こるなか、日本のファンと久々の対面を果たしたジャッキーは終始上機嫌で、「お久しぶりです」などと日本語であいさつし、満面の笑みを浮かべた。

イベントには、ジャッキーのモノマネタレント・ジャッキーちゃんもゲストとして登場、本人の目の前で持ちネタ「拳を痛がるジャッキー」を披露。するとジャッキーは「映画はこういうものですけど、本物のジャッキーはこうではありません」と話し、拳を痛がらないジャッキーバージョンの型「酔拳」を披露し、ファンを沸かせた。さらに、映画の主題歌が流れ始めるとジャッキーは突然、即興で主題歌を生熱唱し観客は歓喜。「長い間、応援してくれて本当にありがとうございます。皆さんのためにもどんどんいろいろな映画に出演して、毎年1本くらいは出演をして、また皆さんにお会いしたいです」と日本のファンに感謝の言葉を口にした。

「今年で70歳を迎えたジャッキーだが、今作では初のスタントマン役で、本人がこだわるノースタントでのアクションに挑んでいる。今のところ興行成績はそこまで伸びてはいないが、リピート鑑賞するファンは多いという。また、他国でプロモーションは行っていないジャッキーだが、日本では都内3カ所の劇場で3日連続の舞台あいさつを敢行、ファンは一生ものの思い出だろう」(映画業界関係者)

そんなジャッキーだが、何と、あの旧ジャニーズ事務所の元所属タレントを“世界デビュー”させるべくタッグ結成を発表していたというから驚きだ。

「2006年1月20日、突如、マカオにオープンしたジャッキーの会社が所有するホテルで会見を行い、『ジャッキー&タッキー』として、当時のジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)に所属し、現在は芸能事務所・TOBEの社長である滝沢秀明氏とダブル主演のアクション映画製作を企画していることを発表した。会見でのジャッキーによると、2年前の滝沢氏の主演舞台を見てほれ込んだそうで、ジャニーズの創業者で当時、社長だったジャニー喜多川氏にオファーし、快諾。会見で滝沢氏は『(ジャッキーは)僕らの世代のスーパースターですから。ぜひ挑戦したい』と目を輝かせていたが、いつの間にか頓挫してしまった」(ベテラン芸能記者)

会見の当時、滝沢氏は今井翼とのデュオ・タッキー&翼として活動。ソロでは、俳優業で05年のNHK大河ドラマ『義経』で主演を務めるなどノリにノっていただけに、ぜひとも“世界デビュー”を果たしてほしかったものだが……。

「結局、ジャニー氏がジャッキーの企画に納得せずに実現しなかったというが、ジャッキーの“軽口”もその原因と言われている。というのも、会見から約2カ月後の06年3月、ジャッキーは主演映画『THE MYTH/神話』のジャパン・プレミアで、共演した韓国の美人女優キム・ヒソンと共に舞台あいさつを行った。その際、プロジェクトが進行中ということで、滝沢氏がゲストとして花束を贈呈。ジャッキーは滝沢氏との映画共演プランを聞かれ、『ヒソンにアクションを担当してもらって、自分とタッキーはラブ・ストーリーを演じるなんてどうかな』とジョーク交じりに構想を明かした。当時から根強い“疑惑”が囁かれていたジャニー氏だが、ジャッキーのこの発言でジャニー氏が機嫌を損ねたのかもしれないが……」(同)

滝沢氏が、どんな気持ちで今回のジャッキー来日のニュースを見ているのかが気になるところだ。

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