【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>HIKAGE、突き抜ける開放感「お前らの気持ち全部置いて行こうぜ!」

リハの段階から本番さながらに気迫の演奏を轟かせていたのは、札幌発のHIKAGEだ。その準備体操を経て、EVIL STAGEにGEN(Vo)、halki(G)、サポートのYasui(G)、Wataru(B)、ISSEI(Dr)のメンバー5人が並ぶと、「ISOLATION」で本編スタート。

「お前らの力、全部貸してくれ!」と叫び、GENは1曲目からフロアに分け入り、観客をゼロ距離で焚きつけていく。次の「F.P.P」に入ると、メンバーはその場で飛び跳ね、観客もそれに追随し、演奏が進むにつれてサークルモッシュも勃発。いい意味で幕張メッセは濃密な空気が立ち込めるライブハウスと化していた。

「サタニック10周年おめでとうございます! 俺らが出れるタイミングが10周年、しかも強者ばかりのフェスに出させてもらい、HIKAGEを一瞬でも観たい人がこれだけいることに感謝します。クソでかいサークルピットを作ってほしい!」と伝え、「Before Sunrise」を披露。躍動的なドラムが鳴り響く中、巨大な高速サークルピットがフロアを占拠する。それから「NO WAY」ではグランジ/オルタナ風のギターに耳を奪われる一方、キャッチーなサビも抜群で観客は手を挙げてノッている。ここで再びGENはフロアに入り、観客に担がれた状態で熱く歌い上げていた。

そして、今回のサタニック出演に関するMCを挟む。若手バンドを中心に集めたフェス<SATANIC PARTY 2023>にHIKAGEは出演。それを経て、「<SATANIC CARNIVAL 2024>に出てください」とお願いされたことが嬉しかったようで、「カッコイイから出てくれ、と言ってくれる大人がいる。絶対、見てくれている人はいるから」とGENは喜びを露わにしていた。

その感情を爆発させたのが6月に出たばかりの新曲「Happy」だ。歌メロとシャウトを交互に使い分けるヴォーカルといい、ハードコア特有のヘヴィさを叩きつけながら、どこまでも明るく開けた曲調といい、バンドの新たなアンセムと言える超強力ナンバー。フロアのリアクションも好調で、今後さらに成長を遂げていく楽曲になるのではないか。

最後はエレクトロなSEを経て、「お前らの気持ち全部置いて行こうぜ!」と呼びかけた後に「SiCK」を披露。またしてもGENはフロアに突入し、観客の上で仰向けになって叫んだりと、やりたい放題である。だが、感情の赴くままに叫び、歌う姿もメッセージの一つなのだ。これだけヘヴィな演奏を鳴らしているにもかかわらず、スカッと突き抜ける開放感をもらしてくれるのはHIKAGEだけ。そう形容したくなるステージングであった。

取材・文◎荒金良介
撮影◎半田安政

■セットリスト

1. ISOLATION
2. F.P.P
3. Before Sunrise
4. NO WAY
5. Happy
6. SiCK

■<SATANIC CARNIVAL 2024>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場 9-11
・物販 / FOOD AREA:start 9:30
・ライブ観覧エリア:open10:00 / start11:00 ※21:00終演予定
▼出演者 ※28組
04 Limited Sazabys
HIKAGE
10-FEET
HOTSQUALL
Age Factory
Ken Yokoyama
バックドロップシンデレラ
Maki
The BONEZ
NOISEMAKER
BRAHMAN
マキシマム ザ ホルモン
Dizzy Sunfist
OVER ARM THROW
dustbox
Paledusk
ENTH
ROTTENGRAFFTY
Fear, and Loathing in Las Vegas
サバシスター
FIGHT IT OUT
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
FOMARE
SHADOWS
ハルカミライ
四星球
HEY-SMITH
[OA]WHISPER OUT LOUD
▼チケット
・オフィシャルHP先行 ¥10,800
・各種プレイガイド先行 ¥11,000
・一般 ¥11,000

関連サイト

◆<SATANIC CARNIVAL> オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト

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