成海璃子「身を正されるような気持ちに」声優を目指す女性ヘのナレーション指導にドキリ『ザ・ノンフィクション』

成海璃子さんが、『ザ・ノンフィクション「声優になりたくて2~アヤの後悔しない生き方~」』)(6月16日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当します。

収録後には、今回が初『ザ・ノンフィクション』となった成海さんにインタビュー。

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「緊張して必死だった」という“語り”初挑戦の感想や、声優の夢を追い続ける女性の印象、自身のこれまでの俳優人生などについて聞きました。

声優を目指して4年 いつまで夢を追うか両親に問われ… 声優を目指して4年 いつまで夢を追うか両親に問われ…

毎年、約3万人の志望者がいると言われる「声優」の世界。

しかし、声優になれたとしても、年収100万円以上を稼げるのは全体の6割にも満たない厳しい現実が待ち受けます。それでも、多くの若者たちが「輝ける未来」を夢見て、それぞれの日々を送っています。

宮城県南三陸町出身の彩さん(31)は、昼は保険事務の派遣社員、夜は養成所に通いながら、声優になる夢を追いかけています。

高校卒業と同時に上京し、公務員として働いていましたが、翌年、東日本大震災による津波で兄を亡くし、故郷へ戻ることに。

「両親を安心させたい」と、町の職員として6年間働きましたが、「人生は明日どうなるか分からないから後悔したくない」と、27歳の時、憧れていた声優を目指し、再び上京、養成所の門を叩きました。

2023年冬…夢を追い始めて4年が過ぎましたが、いまだにデビューへの道は開けません。

熱狂的なファンを集め、ライブを行うなど、まるでアイドルのような存在となり、活躍する若手の人気声優たち。そんな世界に今から飛び込もうとする彩さんは30歳を過ぎ、年齢も重い現実として「壁」となっています。

今、通っている養成所も、もうすぐ卒業。故郷の両親からは「いつまで夢を追い続けるのか?」と言われてしまいます。

そして、彩さんは、3月に行われる養成所の卒業オーディションに合格できなければ、夢を諦めることを決意。

一度きりの人生を後悔したくない。夢に向かって懸命にもがく日々を、カメラは見つめました。

<成海璃子 インタビュー> <成海璃子 インタビュー>

――“語り”のオファーを受けた際は、どんな気持ちでしたか?

「え、私!?」と驚きました。もちろん、うれしくて「やります!」という気持ちでいっぱいでしたが、私で大丈夫かな…という不安もありました。

――収録を振り返って、いかがでしたか?

よく拝見している番組なので、読み始めは、心臓の音まで録音されるんじゃないかと思うくらい緊張して必死でした。

特に今回は声優の世界のお話ということで、プレッシャーもすごくあって。

VTRで声優養成所の講師の方が「表情(が大事)なのよ!」「笑って!」というようなことを指導されていて、「私、できてるかな?」とドキッとしました(苦笑)。ナレーション指導の場面も、身を正されるような気持ちになりました。

でも、心を込めて収録できたかなと思っています。

――今回の番組の感想を聞かせてください。

私は、声優業界のことにあまり詳しくなかったのですが、映像を見て、多くの方が憧れる理由やその魅力を改めて感じました。そして、夢に向かって突き進む彩さんがまっすぐで強くて、印象的でした。

――特に印象に残っているシーンはありますか?

彩さんが、お姉さんと話すシーンです。お父さんは彩さんに少し甘くても、お姉さんは、いつまで東京で夢を追っているのか、親孝行についてどう考えているのか(現実的なことを聞いていて)。お姉さんの感情がビシバシ伝わってきました。

――成海さんには弟さんがいますが、普段、そういった深い話はするのでしょうか。

じっくり話すことはそんなに多くないですけれど、たまに「最近どうなの?」と聞いたりします。弟はどちらかというと静かな性格なので、あまりズバッと言うとかわいそうかなと思い、優しく接しています(笑)。

――番組では、彩さんが養成所の卒業オーディションに挑む姿を追っています。成海さんは、オーディションの思い出はありますか?

子どもの頃は毎回オーディションに行っていましたし、今でも時々行きます。でも、オーディションはすごく緊張するので苦手で…。ですから、彩さんの緊張感にはグッっとくるものがありました。

――今回のサブタイトルは「アヤの後悔しない生き方」ですが、成海さんは自身の人生を振り返っていかがでしょう。

(しばし考え…)後悔はないです。反省することはよくありますが、 自分が「やりたい」と思ったことは、できているかなと思います。

子どもの頃の私は「テレビに出たい!」みたいなことを言っていたらしく、気づいたら(4〜5歳で劇団に入って)もう子役として始めていました。あれから今まで、何とかやって来られたと思っています。

「もう無理だ」とくよくよすることもたまにありますが、私はこの業界しか知らないので、いま辞めたとして何ができるんだろう?と考え、とどまってきました。

あとはやっぱりこの仕事が好きという気持ちが強いので、この先もずっと続けていきたい!と思っています。

――番組では、彩さんが声優養成所の講師から厳しい指摘を受ける場面もあります。成海さんは、そういった経験はありますか?

あったような気もしますが…どんどん忘れているのかもしれません(笑)。いまだに引きずっているような記憶はないですね。

――もし成海さんから彩さんへ言葉をかけるとしたら、何と伝えたいですか?

現実を見るのも大切なことですけれど、彩さんのように夢を追い続けられる環境にいられるのは、すごく幸せなことだと思います。ご家族など周りのサポートもありますし、できるところまで頑張ってほしいです。

――『ザ・ノンフィクション』はよく見ているそうですが、番組にどんな印象を持っていますか?

“食らう”番組だと思います。心にズンと来ます。いろいろな種類の感情が、衝撃のように来るというか。フィクションでは撮れない“むき出しの画”が映っているなと思いながら、いつも観ています。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

自分が追いたい夢と、故郷のご両親…その間で揺れる葛藤と、夢を諦めず突き進む気持ちの強さが見どころだと思います。ぜひご覧ください。

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!6月16日(日)14時~「声優になりたくて2~アヤの後悔しない生き方~」予告。

【配信スケジュール】

6月2日放送「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」が、6月16日までTVerFODで無料配信中です。

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