講談、朗読、マイムがコラボ 6月29日に洞春寺で「神田京子、方丈記を読む」

 「神田京子、方丈記を読む」が、6月29日(土)午後4時半から6時半まで洞春寺(山口市水の上町5)で開催される。神田京子講談会実行委員会の主催。

 

 出演は、山口市在住の講談・神田京子さん、朗読・斉藤由織さん、マイム・池田郁子さんの3人。

 

 神田さんは2020年に東京から山口市内に移住した講談師。1999年、日本大学芸術学部在学中に二代目神田山陽に入門。各種講談会や浅草演芸ホール・新宿末広亭・池袋演芸場・国立演芸場など都内の寄席に出演の傍ら、講談のスタンダードを届ける独演会を開催。今年3月には大内氏25代・義弘を題材とする講談「大内義弘伝~命の炎を燃やした男」を完成させた。

 

 朗読の斉藤さんは、2000年に日本大学の卒業生を中心に結成された話芸集団「ぶれさんぽうず」メンバー。音楽や伝統芸能などさまざまなイベントや舞台朗読公演のほか、アナウンサー、ナレーター養成所での朗読指導も行っている。

 

 マイムの池田さんも「ぶれさんぽうず」のメンバー。1988年に「日本マイム研究所」に入所し、マイムアーティスト佐々木博康に師事。国内外での公演で活躍している。

 

 当日はまず、講談、マイム、朗読をそれぞれが披露。休憩を挟み、後半は3人による「講談×朗読×マイムで綴る『方丈記』」。800年読み継がれている鴨長明の随筆「方丈記」に込められた「豊かさとは何か」「人の幸せとは何か」の問いをテーマに、斉藤さんが原文を朗読し、神田さんが賑やかに講談で解説。原文の想像がふくらむような池田さんの身体表現が加わる。

 

 「会場は米紙ニューヨーク・タイムズでも紹介され、注目が高まっている洞春寺。自身の豊かさや住んでいるまちを見つめ直す機会にして」と、同実行委員会の新保秀子さん。

 

料金は、一般3500円、大学生2000円で、高校生以下は無料。チケットはYCAMで販売されている。問い合わせは、新保さん(TEL090-6412-8047)へ。

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