久世駒形稚児決まる 祇園祭の神幸祭・還幸祭で神輿を先導

祇園祭の神幸祭と還幸祭で馬に乗って神輿を先導する「久世駒形稚児」が決まり、15日、京都市南区の綾戸國中神社で神事が営まれました。ことしの久世駒形稚児に決まったのは、東京都に住む駒田宗嗣くん(11歳)です。駒田くんは両親とともに、神前に玉串を奉納しました。久世駒形稚児は、八坂神社と縁のある綾戸國中神社の氏子から選ばれていて、駒田くんの曾祖父や祖父、そして父の忠嗣さんもかつて稚児を務めたということです。例年、神幸祭と還幸祭は別々の稚児が務めますが、ことしは1人で担当します。駒田宗嗣くんは「祖父や父と同じ稚児になれてうれしい。練習してしっかり務めていきたい」と抱負を語りました。父の忠嗣さんは「お祭りの終わった後には、またひと皮違う顔が見られるかなと思いますので、黙って横で見守りたいと思っている」と表情を引き締めました。

© KBS京都