「地域のシンボルに」 復元・大溝陣屋総門をお披露目

高島市で今年4月に復元された文化財、「大溝陣屋総門」のお披露目イベントが開かれました。高島市勝野にある「大溝陣屋総門」は、江戸時代、この地域に置かれた大溝藩の陣屋の正門で、武家屋敷と町人町とを隔てる境目の建物でした。江戸時代の1755年に建てられたと伝わる木造建築で、横幅およそ18メートル、縦幅およそ4メートルの長屋型。屋根の鬼瓦などに藩主・分部氏の家紋が入っています。2015年指定の国の重要文化的景観、また、日本遺産でもある「大溝の水辺風景」の構成文化財の1つとされ、一昨年から復元工事が行われてきました。工事は今年4月に完了し、今月15日、地元へのお披露目を目的として記念式典や模擬店が出され、多くの人でにぎわいました。門は今後も水曜日を除く毎日公開され、城下町の中心となる大溝城や一帯の、精密な再現CG映像などを楽しむことができるほか、常駐の案内スタッフから観光情報なども聞けるということです。

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