詐欺被害2度防ぐ 福島県いわき市のセブンイレブン中央台飯野店に感謝状 県警本部のマイスターに認定

左から佐藤部長、比佐さん、中島代表、斎藤署長

 成り済まし詐欺被害を防いだとして、いわき中央署は12日、いわき市のセブン―イレブン中央台飯野店に署長感謝状を贈った。同店は1月と5月の2回、被害を食い止めたため、県警本部の「なりすまし詐欺未然防止マイスター」に認定された。同署によると、マイスターへの認定は県内42店舗目、市内6店舗目。

 1月14日、同店に来店した60代女性が電子マネーカードを購入しようとしたため、従業員が購入理由を確認。女性の話から詐欺の恐れがあると判断し、思いとどまるよう説得するとともに警察への相談を促した。5月12日にも同店で電子マネーカードを購入しようとした70代男性を従業員が説得し、被害を食い止めた。

 贈呈式を同署で行い、斎藤秀幸署長が1月の客に対応した従業員の比佐郁子さんに感謝状、県警本部の佐藤剛生活安全部長が同店の中島章雄代表に認定証と盾、ピンバッジを手渡した。

 中島代表は「高額な電子マネーカードを購入しようとする客には、声を掛けるように従業員に指導している。詐欺が疑われたら警察に早くつなぐことが大事。今後も被害防止に協力したい」と語った。比佐さんは「お客さんを怒らせないように気を遣いながら説得できた」と振り返った。

(いわき版)

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