桂南光が辛坊治郎氏にブチギレ過去 ざこばさん代打で共演も「いらんこと言い出してやな…」

桂南光と辛坊治郎氏

落語家の桂南光が15日、読売テレビ「あさパラS」に出演。12日に76歳で死去した桂ざこばさんの思い出を語った。

南光は訃報に接した際、「ぜんそくで亡くなられたと聞いたときに『ぜんそくで亡くなるか?』というのがあって」と回想。

ぜんそくは若いころからの持病だったが、ざこばさんの母親も103歳まで生きるなど長生きの家系だったそうで「だからざこばさんもぜんそくを売りにしてた。『ぜんそくで、えらいことですねん』って言いながら元気にしてた。私が『いつまでぜんそくを売りもんにしてまんねん』と言ってたんやけども、『いやほんまにしんどいねん』って言ってはったけど。何度か発作があったらしいねんけど、体力的にも落ちてきてたこともあって、亡くなられてしまった。ほんまに突然に事やった」と振り返った。

上方を代表する噺家でありながら、長年テレビタレントとしても活躍。南光は「いつもこういうところ(バラエティー番組)に出はったら、気楽にしゃべってるようやけども、すごい考えてはるんですよ。『これは言っていいけど、これは言ったらあかん』とか」と証言する。

とはいえ「痛快!エブリデイ」(関西テレビ)では、家庭のことをネタにし、家族に叱られてしまい「家族のネタ、一切言えへんから」と固く誓ったことがあったが、共演者が家族のネタで爆笑をとっていることに嫉妬。「負けん気が出てダーッと言って、泣きながら帰って行きはったことがあります」(南光)と裏話を語った。

また、MCのハイヒール・リンゴは「筋を通される方で、一回、読売テレビの番組(そこまで言って委員会)で(やしき)たかじんさんと共演されてる時に、たかじんさんが遅れて来たんですって。だけどそこは早く始めなということで、説明なしに始めたら、ざこば師匠が『それはたかじん、おかしいんちゃうか?』とってなって、怒って帰らはったらしいんです」とエピソードを披露。

これに南光は「そうです。それでざこばさんが『出えへん』って言うて、代わりに私が出ることになったんです。でもそれを納得いかん辛坊治郎がやね、いらんこと言い出してやな…」と険しい表情を見せた。

思わぬ〝飛び火〟にリンゴは大慌てだったが、南光は「あれ収録やったけども、辛坊治郎にガーッと言うてやって、そしたらたかじんさんが『べかちゃん、まあまあ』って止めに来たっていう話があって。それから俺は、『ざこばさんの代わりに来たけど、二度とこんな番組来えへん』って。そしたらざこばさんから電話かかってきて、『そう言わんと代わりに行ってくれ』って言われて。そんなことありました」と厳しい口調ながら懐かしげに語っていた。

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