今、壁に背中をつけて下さい →『ストレートネック』かどうかわかります

現代病のひとつともいわれるストレートネック=いわゆる『スマホ首』。

日常生活で使う機会の多い、スマホ・パソコン・ゲームなどを使うときの姿勢が悪いと、肩こりや頭痛などを引き起します。

この「スマホ首・ストレート首」の主な原因は何なのか?

新潟県鍼灸マッサージ師会の椛澤知弘理事長にお話をうかがいました。

「パソコンの作業とか、子どもだったらゲームとかでついつい集中してしまうと、どんどん画面に顔が近づいていってしまう。体も前傾姿勢になって猫背に…」
「基本的に頸椎は正常だと軽くカーブしているが、ストレートネックになってしまうとまっすぐに、そして前に倒れてくる」

実は人の頭には、ボウリングの球一個ほどの重さがあるそうです。

通常は首の骨がカーブしていることによって4~6kgほどの重さをクッションのように分散し、必要最小限の力で頭を支えています。
しかし、首のカーブが失われてストレートネックになると、頭が前に出てしまい、その重みを支えるために首や肩に大きな負担がかかってしまうのです。

【新潟県鍼灸マッサージ師会 椛澤知弘理事長】
「首から肩のコリや痛み、めまいや頭痛、ひどくなってくると肩から手先にかけて、しびれが出てくる場合もある」

椛澤理事長は、ウイルス禍で自宅で過ごす時間が増えたことをきっかけに、ストレートネックに悩む人が増えたと感じているそうですが、さらにもうひとつ、『年代』も気にしていました。

「今はやっぱりタブレットだったりとか、ゲーム・スマホを含めて子どもたちも使うような時代になっているので、どんどんストレートネックが若年化しているというのが最近思うところ」

肩こり、頭痛、目の痛みなど 不調がある人には…

「合谷(ごうこく)」と呼ばれる手のツボが首などに有効だといわれています。
親指と人差し指の間を押しながら、首を左右に5回ほど動かすと良いそうです。

ストレートネックの予防には『正しい姿勢』をとることが一番のポイント。
とはいえ、姿勢を良くしようとして腰を反りすぎるのは体に負担がかかります。
肩から胸をしっかりと開くイメージで、耳と肩を一直線上に意識することが大切だということです。

【新潟県鍼灸マッサージ師会 椛澤知弘理事長】
「体の姿勢が崩れると体のいたるところに影響が出てしまうので、普段から常に、自分の姿勢はどうかなというのを気にかけるのがとても大事なこと」

自身の首が「ストレートネックかどうか」をカンタンに確認することができます。

みなさん、ちょっと立ち上がって、壁に背中をつけてみましょう。

壁に背中をくっつけて、「後頭部~肩甲骨~おしり~かかと」の4点がしっかりと壁についていれば正常ですが、頭が壁につかずに前方に倒れている場合には、ストレートネックの恐れがあるそうです。

スマホなどの使用で長時間同じ姿勢になるときには、
適度に休息をとり
首や肩を動かし
立って背伸びをすること、などを心がけましょう。

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