ビデオ通話で偽の警察手帳見せられ…現金だまし取られる被害相次ぐ 愛知県

愛知県内で、ビデオ通話で警察官を名乗る男から偽の警察手帳を見せられ、現金をだまし取られる被害が相次いでいます。

警察によりますと、15日午前10時ごろ、名古屋市昭和区に住む30代男性の自宅に、警視庁の警察官を名乗る男から「事件の容疑者として名前があがっている」などと電話があり、LINEのIDを伝えられました。 その後、LINEのビデオ通話で、大阪府警の警察官を名乗る別の男から偽の警察手帳と逮捕状を見せられ、「事情聴取」として年収や金の使い方などを聞かれたということです。 さらに、検察官を名乗る男から「保釈金代わりに口座の半分の金の支払い」をするよう言われたため、男性は、指定された口座に現金50万円を振り込み、だまし取られました。 男性はその後、「LINEで捜査をやらないよな」と思ってインターネットで調べた結果、詐欺だとわかり、警察に相談したということです。

また、12日には、刈谷市に住む40代男性の携帯電話に、捜査機関を名乗る男から「事件であなたの口座が使われている」などと電話がありました。 その後、警察官を名乗る男から、SNSのビデオ通話で偽の警察手帳を見せられた上、「資金調査が必要なので振り込みをしてください」などと言われたということです。 男性は、検事を名乗る別の男の指示に従い、現金約480万円を振り込み、だまし取られました。 警察は、警察官が無料アプリのビデオ通話で話をすることはなく、捜査名目でお金を振り込ませることはないと注意を呼びかけています。

© メ~テレ(名古屋テレビ)