【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>SHADOWS、現5人編成が生んだ過去最高グルーヴ「今日一番でかいサークルピットを」

Hiro(Vo)、Kazuki(G, Vo)、Takahiro(G ,Vo)のオリジナルメンバーに加え、これまでサポートとして支えていたHayato(B, Cho)、Ryo(Dr, Cho)が正式加入したSHADOWSは、2024年1月に5人体制のバンドとなった。その彼らがEVIL STAGEに登場だ。

インスト曲「Flare」から「Senses」の流れで幕を開けると、SLAYER譲りの極悪リフを刻み、疾走感抜群に駆け抜けていく。KazukiとTakahiroの激情ヴォーカルに挟まれる中、Hiroの抜けのいいハイトーンヴォイスもその中心で映え渡るようだ。また、バンドの演奏も強く、太く、一枚岩となった頑健なサウンドを叩きつけ、現体制によるSHADOWSが絶好調であることを肌で感じるほど。

「So What」を経て、「Into The Line」に進むと、ミドルテンポの重厚さとキャッチーなメロディが交錯するなどダイナミズム溢れる曲調でも観客を揺らし続ける。次の「My Direction」ではRyoもコーラス参加する映像が何度もLEDヴィジョンに抜かれ、歌にも一段と厚みが出ていた。ここでHiroが9月に26本に及ぶツアーを行うこと、同月にニューアルバムをリリースすることも告知した。

この新作に先駆け、6月に配信リリースした新曲「CLIMB」を披露。Takahiro、Hiro、Kazukiといった3ヴォーカルの魅力を前面に押し出し、中盤に設けたコーラスパートも印象深く、これまでにないタイプの曲と言っていい。新しい地平を切り拓きながら、きちんとSHADOWS節に落とし込まれている。セットリストの中でも抜群のフック曲として機能していた。

「好きにしてくれ!」とHiroが叫ぶと、ここから怒涛のラッシュを決める。「All I Want」でフロアを再着火させ、凄まじい数のクラウドサーファーが続出。グルーヴィなリフを用いた「BEK」でも観客をガンガン焚きつけ、「Chain Reaction」へ。Kazukiによる切ないギターフレーズで始まり、「ウォー!ウォー!」の合唱パートで幕張メッセを掌握した。

しかしこれで終わるわけがなく、「今日一番でかいサークルピットを見せてくれ!」とMCを挟み、最後に「Fail」を投下。怒涛のハードコアでぐっちゃぐちゃに会場を掻き回し、メンバー5人はステージを去っていった。

繰り返しになるが、現5人編成のSHADOWSは過去最高と言えるグルーヴを獲得しており、バンド一丸となった攻撃力も半端ではない。この日のEVIL STAGEを体感した人は誰もがそう感じたのではないだろうか。9月にリリースされる予定のニューアルバムが、今から楽しみで仕方がない。

取材・文◎荒金良介
撮影◎Nariaki Ueda

■セットリスト

1. Flare
2. Senses
3. So What
4. Into The Line
5. My Direction
6. CLIMB
7. All I Want
8. BEK
9. Chain Reaction
10. Fail

■<SATANIC CARNIVAL 2024>

6月15日(土) 幕張メッセ国際展示場 9-11
・物販 / FOOD AREA:start 9:30
・ライブ観覧エリア:open10:00 / start11:00 ※21:00終演予定
▼出演者 ※28組
04 Limited Sazabys
HIKAGE
10-FEET
HOTSQUALL
Age Factory
Ken Yokoyama
バックドロップシンデレラ
Maki
The BONEZ
NOISEMAKER
BRAHMAN
マキシマム ザ ホルモン
Dizzy Sunfist
OVER ARM THROW
dustbox
Paledusk
ENTH
ROTTENGRAFFTY
Fear, and Loathing in Las Vegas
サバシスター
FIGHT IT OUT
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
FOMARE
SHADOWS
ハルカミライ
四星球
HEY-SMITH
[OA]WHISPER OUT LOUD
▼チケット
・オフィシャルHP先行 ¥10,800
・各種プレイガイド先行 ¥11,000
・一般 ¥11,000

関連サイト

◆<SATANIC CARNIVAL> オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト

© BARKS, Inc.