今田美桜『花咲舞』“杏に勝てない”苦境も揺るぎない売れっ子の地位 朝ドラ『あんぱん』も期待できるバディの存在

今田美桜・杏(C)ピンズバNEWS

今田美桜(27)主演の連続ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系/土曜よる9時)の最終回(第10話)が、6月15日に放送される。中盤まで好調な視聴率をキープしていた本作だが、終盤に入って数字が落ちてきてしまった。

同ドラマは、池井戸潤氏の小説が原作で、東京第一銀行の臨店班で働く花咲舞(今田)が、訪問先の支店で巻き起こる事件や不祥事を解決していくエンターテインメント。かつて、2014、15年に杏(38)主演で放送された大ヒットドラマの新シリーズとあって期待されていたが、なにが苦境の原因なのだろうか?

6月8日放送の第9話は、東京第一銀行の大口取引先である、東東デンキの粉飾決算が報じられる。舞と相馬健(山本耕史/47)は虎ノ門支店に臨店し、東東デンキの元経理課長・市村(俵木藤汰/61)の話から、東京第一銀行が新聞報道より先に粉飾の事実を把握していながら、隠蔽をしていたことに気づく。

舞たちは報告書を提出するが、経営企画部長・紀本平八(要潤/43)は昇仙峡玲子(菊地凛子/43)に、「なかったことに」と報告書の隠蔽を指示。昇仙峡が理由を尋ねると、紀本は東京第一銀行内には選ばれた人間しか触れることのできない、「エリア51」と呼ばれる極秘事項があると明かし……という展開。

放送開始当初は、前シリーズの杏と比較する声が多く、今田に対して、X(旧ツイッター)上で《今田美桜の花咲舞は、何かイライラするんだよな。 杏さんの場合は、もっとヤレッ! って思ってしまう》などの不満の声も。それでも平均世帯視聴率は7%台を連発していたのだがーー。

■朝ドラ『あんぱん』は大丈夫?

「後半に入って銀行本部の闇が舞の前に立ちはだかりシリアスな場面が増えてくると、どうしても今田では、冷静さや迫力に不足を感じてしまいます。その点では、杏に勝てなかった。落ち着きのなさは、バディである山本耕史がうまくカバーしていたのですが、舞が正義を押し通すには、今田では力不足だったようです」(ドラマライター/ヤマカワ)

物語はいよいよ大詰めで、ラスボスとして現役の財務大臣・石垣(大和田伸也/76)が登場。緊迫した場面が増えてきたが、今田の持ち味の元気の良さが、アダになった形のようだ。

とはいえ、今田は売れっ子若手俳優の一人。来年のNHK朝ドラ『あんぱん』のヒロインが決まっているが、そちらは大丈夫だろうか? 事前の情報では、主人公・朝田のぶは《男勝りで勝気な性格の高知のハチキン》という、花咲舞に近いキャラのようだがーー。

「朝からキャンキャンとうるさく飛び回られては、朝ドラファンの中からアンチが発生する可能性はあるでしょう。しかし、『あんぱん』は漫画家・やなせたかし、その妻・小松暢をモデルにした夫婦もので、夫・柳井嵩(やないたかし)役は北村匠海(26)です。

北村は、今期も日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)で活躍するなど絶好調です。同作では正義感の強い役柄ですが、落ち着いた癒やしの雰囲気も出せる俳優なので、『花咲舞』の山本耕史のような役割で、うまく“うるささ”を中和してくれるはずです」(前同)

『花咲舞が黙ってない』は大成功とはいえない数字で終わりそうだが、朝ドラ『あんぱん』では強力なバディに恵まれおり、今田の今後は安泰のようだ。

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