雨の車中泊「正直しんどい」濡れ&ムレ! 3つの体験・対策レポ

何かとやることが増える、雨の日の車中泊(撮影:小崎かえで)

晴れた日には屋外で景色を見たり、自然の中に分け入ってアクティビティをして過ごすことで、開放的な気分になり、ストレス発散にもなるアウトドア。しかし天候に左右されやすく、雨となると濡れることへの対策や、汚れた装備のメンテナンスが必要となる。

車中泊の場合も同様で、雨の日は何かとやることが増える。移動や宿泊の自由度と引き換えに、雨の日に起こる、面倒でしんどいことを3つ紹介する。

■湿気が溜まる

雨が吹き込むため、窓を開けるのが難しい。走行中であればエアコンで外気を取り込めるが、夜間など長時間の停車中はエアコンをつけられず、安全面を考慮すると窓を開けておくこともできない。そのため湿度が高くなり、翌朝になると結露で車内設置のバックカメラのレンズに水滴がついてしまうことがあった。モニターの映像が白く曇ってしまい、運転に支障をきたしてしまったのだ。

除湿剤を置いたり、カメラ自体に防水加工を施したりと、予め対策はできる。防水加工は自分でも施せるが、車種によっては内張りを剥がす必要がある。

■雨音が気になる

車体に落ちる雨音は想像以上に響く。家の中でも雨音は聞こえるものだが、車の天井は低く、屋根も薄いのでそれ以上だ。排除できるものではないため、特に睡眠時、一度雨音が気になってしまうと、なかなか寝入ることができなかった。

すぐにできる対策としては、耳栓が有効だ。また手間はかかるが、内張りを剥がして制振材や断熱材を入れることで、雨音を軽減することも可能ではある。

■車内が汚れやすくなる

車中泊では、買い出しやトイレなど何かと外に出る機会が多い。当然雨が降っていれば外に出るたびに靴や服が濡れてしまう。特に、濡れた靴は泥や砂がつきやすく、車内が汚れる原因になる。

生活空間でもある車内に、汚れた靴のまま車に乗り込むのは衛生面からも気が引ける。靴置き専用のトレーを準備して、土足で過ごさないようにするのが簡単かつ効果的だ。

以上のように、雨の日の車中泊では面倒なことが増える。しかし、面倒なことへの対策を試行錯誤できるという楽しさもある。自分なりの工夫で少しでも快適に過ごし、雨さえも醍醐味と感じられるようになるとよいだろう。

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