猫の『心にダメージを与えてしまう』飼い主の最低行為4つ 無意識のうちにやっていないかチェック

1.お世話を怠る

忙しかったり疲れていたりすると、ついつい猫のお世話を怠ってしまうことはありませんか。

ご飯やお水の用意、トイレ掃除、爪切りなど、飼い主としてやらなければならないことはたくさんあります。飼育放棄が最低なのは当然ですが、「ちょっとサボッた」程度でも猫が傷つくことがあるのです。

例えば、猫トイレを汚れたまま放置していると、綺麗好きな猫にとってはかなりのストレスです。今まで綺麗だったのに突然汚くなったとしたら、飼い主さんに裏切られたように感じてしまいます。最悪の場合、排泄することを我慢して病気になってしまうことも。

ちょっとサボッたくらいなら猫に気付かれないだろう…と感じているかもしれませんが、そんなことはありません。猫はもともと環境の変化に敏感な動物です。テリトリーが突然荒れればすぐに異変を察知します。

2.「しつけ」と称して体罰する

当たり前のことではありますが、猫に暴力をふるうのも最低な行為です。

たとえ傷つけようとしたわけでなくとも、しつけの一環として手を上げてしまう人は少なくないのではないでしょうか。残念ながら、悪意を持った暴力もしつけと称した暴力も、猫にとっては同じです。

例えば「棚に上がってはいけない」と軽く叩いたとします。しかし、高いところに登ろうとするのは猫の本能であり、決してイタズラをしているわけではありません。悪気がないのに飼い主さんから突然叩かれてしまえば、単に「攻撃された」と受け取られても無理はありません。

このような悲しいすれ違いを起こさないためには、猫が登ったり触ったりして困るものは予め撤去しておくのがおすすめです。猫のしつけにおいては、起こったことに対して対処するのではなく、起こらないように備えておくことが基本になります。

3.馬鹿にしてからかう

人間同士では「可愛くてからかう」という愛情表現が受け入れられることもありますが、猫には通じません。失敗を面白がって笑ったり、容姿をからかっていたりすると、猫は心にダメージを負います。失敗した姿をSNSに投稿しようと写真を撮るなんてもってのほかです。

また、他の猫と比較するのもご法度。人間の子どもと一緒で、「〇〇ちゃんはお利口なのに…」「〇〇ちゃんの方が可愛い」などと声をかければ傷つきます。言葉が分からなくても、飼い主さんの表情や声色から、蔑まれていることは伝わるのです。

猫に声をかけるときは、なるべくポジティブな言葉を選ぶようにしましょう。

4.猫を軽視する

猫はプライドが高いため、軽視した態度を取ると心が折れてしまいます。

例えば、猫からのお願いを無視することも最低行為と取られてしまいます。愛猫が甘えたいときやお腹が空いているときは、なるべく要求に応えてあげてください。事情があって応えられないときも、「あとで食べようね」などと必ずフォローをしてあげましょう。

また、勝手に愛猫のお気に入りのものを捨てるのも、無意識にやりがちな最低行為です。猫は変わらない環境をこよなく愛する動物なので、飼い主さんの一方的な判断で処分されると、縄張りを荒らす相手だと認識されてしまいます。

経年劣化などの理由でどうしても新しいものに買い替えたい場合は、代わりになるものを与えてそちらに十分慣れさせてから古い方を処分するのがおすすめです。

その他、猫の性格を考えずに2匹目を迎えたり、食事や排泄の最中に無理矢理触ったりする行為も厳禁です。

まとめ

猫が心にダメージを受けたら、何かしらのサインを出すはずです。突然トイレ以外で排泄するようになったり、グルーミング時間が極端に長くなったらストレスサインかも。中には、飼い主さんに攻撃的になる猫もいます。

そのような様子が見られたら、まずは猫が喜ぶもので仲直りをしましょう。ご飯やおやつ、一緒に遊ぶ時間をプレゼントするのももちろんOKです。

いずれにせよ、猫に対して傷つけてしまったことを謝り、「二度とやらない」と約束してあげてくださいね。

© 株式会社ピーネストジャパン