大崎一貴がRISE王座防衛 弟・孔稀と「ONEのベルトをRISEに持って来たい」と宣言

 カーフキックで足を痛めながらも防衛した大崎一貴

 「キックボクシング・RISE」(15日、エディオンアリーナ大阪)

 ビッグマッチ「RISE WORLD SERIES 2014 OSAKA」が行われ、メインイベントでは王者・大崎一貴(27)=OISHI=に政所仁(25)=トライハード=が挑戦したRISEスーパーフライ級タイトルマッチが行われた。

 今大会唯一のタイトルマッチとなった一戦は、序盤から政所がカーフキックで大崎の左脚に大ダメージを負わせたが、大崎はプレスをかけ続けて顔面とボディーの打ち分けとカーフで追い上げていく。中盤以降は大崎ペースで、最後の打ち合いも優勢で終えて、判定3-0で防衛に成功した。

 記者会見に“ブラックパンサー”ベイノアに背負われ、左脚をアイシングして現れた大崎は「危ない攻撃もあった。1ラウンドから(カーフを)効かせられて、めちゃくちゃ痛かった」と打ち明けつつも、政所が5回戦に慣れていないと踏んで「どんどん1ラウンドから前に出て削っていく作戦ではあった。後半のラウンドで倒せたらいいなという作戦を立ててもらって練習していた」と、思惑通りの展開だったことを明かした。

 今後は弟のRISEバンタム級王者・大崎孔稀(24)ともども、アジア最大の格闘技団体「ONE」参戦を目指すことを宣言。「日本人がいっぱい出ていて皆負けてるんで、僕たちがRISEのチャンピオンとして乗り込んで、あそこのベルトをRISEに持ってきたい」と意気込んだ。伊藤隆・RISE代表も「交渉中」だと認めた。

 敗れた政所は「完敗ですね。何もできなかった。勝つだけでいいのに魅せて勝とうと変な欲が出てしまって、全部ゴチャゴチャになった。悔しいより情けない。(今後は)全く考えられない」と落胆。それでも「あきらめたくはないんで。絶対にやり返すんで」と、立ち直りを誓っていた。

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