主将・古賀紗理那「やったぜー!」に場内歓声 パリ五輪出場決定をファンに直接報告【ネーションズリーグ】

セルビア戦に出場した日本代表の古賀紗理那【写真:VNL提供】

買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会

バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会は15日、北九州市の西日本総合展示場で女子第3週が行われ、世界ランク7位の日本は同9位セルビアに3-0(25-22、25-18、25-15)のストレートで完勝した。大会通算8勝3敗。両国ともすでにパリ五輪出場が決定済み。世界ランク5位以内に入れば五輪の組み合わせで優位になる可能性があるため、重要な一戦を制した。

第1セット(S)、日本は先制を許したが、石川真佑、主将の古賀紗理那のスパイクで連続得点。身長184センチの荒木彩花の1枚ブロックも炸裂した。先に20点台に入った日本。セット終盤に取り切ることを課題としていたが、21-20から古賀のスパイク、フェイントなどで得点を重ね、25-22で競り勝った。

第2Sも古賀と石川の二枚看板が強打を連発。特に石川は13日のカナダ戦第2Sに交代以降、出番がなかっただけに鬱憤を晴らすプレーぶりだった。4-2にレフトからスパイクを決めると、立て続けにサービスエース。主導権を握り、中盤は一時8点差をつけるなど圧倒した。17-9から4連続失点したが、山田二千華の速攻などで突き放す。19-16から石川の連続スパイクでリードを広げ、25-18で取り切った。

第3Sもセッター岩崎こよみがアタッカー陣を効果的に使い、4-3から石川がバックアタック。レフトからも突き刺し、客席の金色スティックバルーンを揺らした。相手ブロックの意識が石川に寄ったところで古賀がバックアタック。宮部藍梨も加わり、リードを広げていった。最後は古賀がレフトから打ちぬいて勝負あり。チーム全員で輪をつくり、大歓声を浴びた。試合後にはパリ五輪出場決定のセレモニーが行われ、古賀らが記念キャップを被って歓喜の記念撮影を行った。

パリ五輪は試合がなかった前日に決まったため、場内インタビューで改めてファンに報告。眞鍋監督は「2年半、パリ五輪出場権を獲得するためにやってきた。選手、スタッフ、ファンの皆さんに感謝です」と頭を下げた。一方で「選手もほっとしていると思うが、明日アメリカ戦がある。まだランキング5位に行ける可能性がある。アメリカ戦は全力を尽くします。ベストを尽くします」と気を引き締めた。

この日、チーム最多17得点を挙げた石川は「カナダ戦で負けたけど、昨日ポイントで切符を獲って、今日は皆さんの前で勝つ姿を見せられてよかった」と語り、「明日も負けられない試合ですが、五輪に繋がる大事な試合なので、チーム全員で勝ちに行きたい」と監督同様に視線を明日に向けた。また、主将の古賀は「やったぜー!」と第一声で絶叫。「本当にほっとしていますし、チーム全員で勝ち取った出場権だと思います」と語った。

THE ANSWER編集部

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