阪神・ビーズリー6失点KO 来日ワースト2被弾「制球力が全球種よくなかった」

 5回、笹川にソロを許すビーズリー(撮影・山口登)

 「ソフトバンク6-2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)

 大歓声の中で伸びていく打球をぼうぜんと見つめた。阪神のジェレミー・ビーズリー投手が今季初被弾を含む来日初の1試合2被弾。「初回に3点を与えてしまうと、攻撃陣は苦しい状況になってくる」。先発として敗戦の責任を痛感する今季初黒星となった。

 初回からスライダーを引っかける場面が目立ち、梅野が横っ跳びで捕球するほどマウンドの対応に苦戦。制球の乱れが失点につながってしまう。

 初回2死二、三塁。近藤に対してカウント2ボール1ストライクからの4球目だった。外角に構えた梅野のミットが真ん中へ動く。直球を捉えられ、左中間ホームランテラスへ運ばれた。今季5試合目、27イニング目での初被弾。得点力不足に苦しむ打線にとって重い3点となった。

 五回無死も2-1から笹川に高めの直球を右翼スタンドへ運ばれた。1死一塁からは今宮の右前打に森下の失策が絡んで失点。ここで岡田監督がベンチを出た。

 今季最短の4回1/3で、来日ワーストの6失点KO。「制球力の感覚が全球種よくなかった。こういう良いチームと対戦する時ほど、制球面は大切だけど今回はよくなかった」と悔やんだ。

 自身の連勝は3でストップ。この試合まで0.69だった防御率は1.78まで跳ね上がった。「もう1度コンディショニングしていきたい」。これまでの安定感を取り戻し、交流戦明けの登板に臨む。

© 株式会社神戸新聞社