消火器やAED体験 住民60人が防災訓練 茨城・常陸太田

AEDの使い方を習う参加者=常陸太田市天下野町

茨城県常陸太田市の地域住民組織「天下野コミュニティ」(小川守会長)は15日、同市天下野町の天下野地域交流センターで同地区総合防災訓練を実施した。参加者は土のう作りや心肺蘇生・自動体外式除細動器(AED)の使い方などを体験し、万一の災害発生に備えた。

訓練は毎年行っている土のう作りに加え、地域住民からの要望を踏まえて消火器の扱いと救命に関して体験。市消防本部職員が講師を務め、地域住民や消防団員など約60人が参加した。

土のう袋に入れる土の量や袋の口の縛り方、設置の仕方などの指導を受け、同センターに備蓄する約200個を作成し、ブルーシートや水の土のうの活用方法などを学んだ。初期消火も体験した。

さらに、映像で心肺蘇生の必要性や各心肺蘇生法の手順の説明を受けた後、胸骨圧迫や人工呼吸の効果的なポイント、注意点などのアドバイスを受けながら人形を傷病者に見立てて熱心に取り組んだ。

同コミュニティ地域環境部会の長嶋猛夫部会長は「積極的に取り組んでもらった。さらに要望を取り入れながら継続していきたい」と話した。

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