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富士山や駿河湾を臨む静岡県田方郡にある「十国峠パノラマケーブルカー」。熱海と箱根の観光地の間に位置し、「十国峠 山麓」と標高約750mの「十国峠 山頂」までの全長316mを約3分で結びます。使用車両は、開業当時の1956(昭和31)年から運行する1形「日金」号と「十国」号の2両です。
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十国峠パノラマケーブルカー
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目の前には山頂駅が
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標準軌の十国峠パノラマケーブルカー軌道
「十国峠パノラマケーブルカー」は、2022年まで西武グループの伊豆箱根鉄道として運行。その後、新たに富士急グループの傘下である「十国峠株式会社」が運営を担っています。このため、歴代の車両には西武カラーが使用されていた時代もありました。現在の車体は、十国峠を囲む山々をイメージした「アクアグリーン」と、見渡す限りの青空をイメージした「スカイブルー」塗装。デザインはペールトーンカラーとクリームカラーのツートンがモチーフで、ぼってりとした車体と相まってレトロな雰囲気を醸し出しています。
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山頂駅の様子
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西武カラーが特徴的な十国峠ケーブルカー1形 2014年08月17日撮影
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旧車両デザインモチーフの1形 2022年02月17日撮影
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懐かしいレトロな運転席の様子
ちなみに十国峠とは、昔の国名で「伊豆」「駿江」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」の十の国が見渡せたことにその名が由来。富士急グループとなって以降は、山頂の観光施設も大きく変化。これまでの昔懐かしい展望台ではなくいわゆる「映え」スポットやスイーツ、さらには満天の星と地上の景色を堪能するグランピング施設が誕生。その絶景とともに撮影できるスポット目当てに、若い観光客も訪れていました。
山頂に到着すると、「PANORAMA TERRACE 1059」と呼ばれる360°の大パノラマが視界いっぱいに広がります。それぞれの昔の国名を示すものや、「十国峠」のモニュメント、そして、天空に浮いているかのような撮影が楽しめるデッキも。この日はあいにくの曇り空でしたが、晴れた日には、富士山の絶景も望めます。
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晴れていればこの絶景が!
山頂展望台には、「TENGOKU CAFE」も。富士山モチーフのスイーツやドリンク、大人気という「峠」チュロスも販売され、テラスで撮影しながら楽しむ姿が印象的でした。
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TENGOKU CAFE
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「峠チュロス」見た目だけじゃない!もっちり食感で美味でした
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富士山ラテ(アイス)
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360°の景色を独り占めできるデッキ 久野さんも満足なご様子!(同行密着記事は改めて)
このほか、山頂から徒歩10分ほどの場所には、富士急グループの「PICAリゾート」が提案する宿泊施設「THE GLAMPING 箱根十国峠」も。一面何も遮るもののない景勝地に、全14棟の豪華なヴィラが点在。満点の星空と絶景が楽しめるスカイデッキや、サウナ、ドッグランやトランポリン、ピザ窯付きなど、さまざまなシチュエーションから客室を選択可能。全棟に焚き火専用スペースもあり、ゆったりと時の流れを感じることができそうです。BBQができる1泊2食付きのプランなので、手ぶらでも安心です。
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展望台から「THE GLAMPING 箱根十国峠」を望む
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「THE GLAMPING 箱根十国峠」全体の様子
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高級ホテルのような「THE GLAMPING 箱根十国峠」客室内(一例)
どことなく、昭和レトロな印象を感じていた十国峠。しかしそこは、“令和の映えスポット”としてしっかりと君臨していました。
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タイムスリップしたようなレトロな車両「1形 日金号」でいざ山頂へ!
【十国峠パノラマケーブルカー】
■住所 静岡県田方郡函南町桑原1400-20
■アクセス JR熱海駅より元箱根方面行きバスで約40分→「十国峠登り口」下車
■営業時間 09:00~17:00(毎時5分、15分、30分、45分の15分間隔で運行)
■所要時間 片道3分
■料金 大人往復730円(片道370円)/小人往復370円(片道190円)
ペット料金1匹300円