本堂と競演、梅雨待つアジサイ鮮やか 兵庫・川西の頼光寺

梅雨入りを前に見頃を迎えつつあるアジサイ=川西市東畦野2、頼光寺

 「あじさい寺」として親しまれている兵庫県川西市東畦野2の頼光寺で、約500株のアジサイが間もなく見頃を迎える。梅雨入りが遅れる中、涼雨を待つ青やピンクの花々が境内を彩っている。花は7月初旬ごろまで楽しめそうだという。(吉田敦史)

■青やピンクの花々 境内を彩る

 寺は多田源氏の祖、源満仲の妻の願いで建てられたとされる。1947年の本堂再建時に同市観光協会からアジサイ100株を寄贈され、増やしてきた。

 本堂の周りを囲むようにアジサイが咲く境内では、参拝者がカメラを手に散策していた。友人と6人で訪れた西宮市の女性(72)は「境内に入った途端、紫や青の花とグリーンの葉、本堂が目に飛び込んできた。雨が降ればさらに鮮やかになるでしょうね」と楽しみにする。

 気象庁による1951年以降の統計では、近畿の梅雨入りは平年が6月6日ごろで、昨年は5月29日ごろだった。最も遅かったのは2019年の6月27日ごろ。

 頼光寺TEL072.794.1165

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