今永の好投でカブス勝利 鈴木も2安打1四球で得点に絡む

【カージナルス1-5カブス】@リグレー・フィールド

日本時間6月16日、今永昇太の好投によって、カブスが同地区ライバルに勝利した。カージナルス打線を相手に、今永は7回1失点6奪三振無四球のピッチング。カブス打線は4回に1点を先制された直後、2点を取ってすかさず逆転した。さらに今永が降板した7回にも3点の追加点で今永を援護。今永は7勝目(1敗)を挙げ、防御率を1.89に下げている。一方、カージナルスは先発のアンドレ・パランテに3敗目(2勝)が付いた。

今永が圧巻の投球を見せた。4回に二塁打から作られたピンチで、カージナルス4番ノーラン・アレナドが犠牲フライを放って1点を先制されたが、失点はその1点のみ。最後の7回には一死1・2塁のピンチを招いたが、センターフライと空振り三振で切り抜けた。今日の今永は第3球種スイーパーを多投。シーズンハイの16%の投球割合で、主に左打者に対して投じた。空振り/スイング率は55%を記録する上々のクオリティ。7回のピンチを切り抜ける最後の空振り三振もスイーパーで奪い、今永は雄叫びを上げた。デビューから4シームとスプリッターのほぼ2球種構成で挑み、打ち込まれる登板も出てきた今永。第3球種スイーパーを確立することによって、投球の幅は広がるだろう。

カブス打線は4回に無死1・3塁から相手のエラーと内野ゴロの間に2得点して逆転。さらに7回にも5番イアン・ハップが7号3ランを放って今永に援護点をもたらした。カブスの鈴木誠也は「4番・右翼」でスタメン出場。第1打席はセンター前ヒット、4回の第2打席では無死1塁でエンドラン気味のバッティング。一塁走者の盗塁のベースカバーで空いた遊撃のスペースに安打を放ち、無死1・3塁にチャンスを拡大。その後の逆転を演出した。第3打席は四球、第4打席は鋭いセンターライナーに終わり、3打数2安打1四球の活躍。シーズン打率を.267、OPS.797に上げている。

カブスは前日に今季ワーストの借金4を抱えるなど、ここ最近は低調。特にブルペンの乱調が目立った中、今永の7回を投げ切るパフォーマンスは大きかっただろう。クレイグ・カウンセル監督も「優秀な先発投手がチームのためにしてくれるのはそういうことだ」と、今永を絶賛した。

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