「学生がかっ歩する街」アパート増設で“送り出す”から“受け入れる”町へ 空き家も活用し町民との交流施設に【山形発】

東北農林専門職大学の「学生アパート」の増設が山形・舟形町で始まった。2024年は空き家の活用にも着手し、学生の受け入れ事業は新たな段階に入っている。

大学生を“受け入れる町”に

2023年、10人の1期生と学長・教職員が住む2棟のアパートを建設した舟形町。今後、役場やコンビニが立ち並ぶ町の中心部に、2期生から4期生が住む3棟を毎年1棟ずつ建設していく。

家具や電化製品・Wi-Fi完備で、家賃は3万円台。それぞれ10部屋を整備し、4期生が入居する時点で、町の人口は40人増える計画だ。

森富広町長は「舟形町はこれまで大学生を町外に“送り出す町”だったが、大学生を“受け入れる町”になった」と語る。

アパート建設にとどまらず、町が新たに着手したのは「空き家」の利活用だ。

造成地のすぐ隣にある空き家を改築し、学生と町民が野菜などを持ち寄って調理したり、一緒に味わったりして交流を深めることができる拠点施設にする考えだ。

森富広町長は「地域住民と若い世代が交流できる場を作り、“学生がかっ歩する街”になることで、舟形町自体が変わっていく」と話している。

2025年に入学する2期生のアパートは、7月に着工し、2025年3月に完成する。
交流拠点となる空き家は11月中に改築を終え、1期生が主体となって具体的な活用策を検討していくことにしている。

(さくらんぼテレビ)

© FNNプライムオンライン