友人に「家計の支出は全部クレカ払いがおすすめ」と言われました。1年で1万円以上お得なら切り替えたいですが、実際どれくらいお金が浮くのでしょうか?

単身世帯の家計の支出

ここでは、総務省統計局の「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表」を基に、単身世帯の1ヶ月の家計における主な支出項目とその金額、消費支出の合計額を紹介します。
クレジットカードに切り替えた際にどのくらいのポイント還元を受けられるか知るために、まずは表1を基に支出額を把握しましょう。

表1

※総務省統計局「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表」を基に筆者作成

単身世帯における毎月の支出額の平均は16万7620円であることが分かります。

家賃含むすべての支出をクレジットカードで支払えた場合

クレジットカードの還元率は種類によって異なるため、ここでは仮に0.5~1.2%とします。
単身世帯における消費支出の合計額は、毎月16万7620円であるため、すべての支払いにクレジットカードを使用した場合のポイント還元率は以下の通りです。
なお、1ポイントは1円相当とします。

__16万7620円×0\.5~1\.2%=約838円~2011円/月
約838円~2011円/月×12ヶ月=1万56円~2万4132円/年__

家賃を含めたすべての支出に対してクレジットカードを使用できた場合、年間で1万56円~2万4132円分のポイント還元を受けられます。
1万円以上お得になる可能性があるため、生活費を節約したいと考えている方は、クレジットカードへの切り替えも検討するとよいでしょう。

家賃の支払いにクレジットカードが使用できなかった場合

ここでは、家賃地代1万9782円を引いた場合に、どのくらいのポイント還元を受けられるか紹介します。

__14万7838円×0\.5~1\.2%=約739円~1774円/月
約739円~1774円/月×12ヶ月=約8868円~2万1288円/年__

家賃を抜いた支出に対してクレジットカードを使用した場合、年間で8868円~2万1288円分のポイント還元を受けられることが分かります。
還元率によっては1万円を切ってしまうため、なるべく還元率の高いクレジットカードを選ぶことがポイントです。

クレジットカードの魅力

ここでは、クレジットカードの魅力を2つ紹介します。
現金からクレジットカードへの切り替えに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

現金を持っていなくても買い物ができる

クレジットカードを持っていると、現金を所持していないときでも買い物ができます。
また、小銭を出す手間が省けるため、会計時の時間短縮にもなります。
お財布の中が小銭でいっぱいになるような事態も回避できるため、持ち運びもしやすいでしょう。

保険サービスを受けられる

クレジットカードを作成すると付帯する保険サービスを受けられるケースがあります。
例として、旅行傷害保険やお買い物安心保険などが挙げられます。

旅行傷害保険とは、多くのクレジットカードに付帯しているサービスで、旅行先で持ち物の盗難や破損などのトラブルに見舞われたときや、事故によるけがを負ったときなどに、かかる費用を一定額まで補償してもらえる保険です。
ただし、海外旅行のみ適用されるといったようにクレジットカードによって条件が異なるため、所有しているクレジットカードの利用条件を事前に確かめておくとよいでしょう。

お買い物安心保険とは、クレジットカードを利用して購入した商品が期間内に予期せぬトラブルで損失を被った際、一定額まで損害分を補償してくれる保険です。
お買い物安心保険の対象条件もクレジットカードの種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

家計の支出をクレジットカードで支払うと還元率によっては年間1万円以上お得になる場合も!

家計の支出をすべてクレジットカードで支払うと、還元率によっては現金よりも1万円以上お得になる場合があります。
今回の試算では、家賃の支払い以外で使用した場合でも、1万円近い節約が可能となっています。

クレジットカードは使いすぎてしまうこともありますが、計画的に利用すればお得にポイントを貯められます。
生活費を節約したいと考えており、家計の支出をクレジットカードの支払いにまとめられる方は、クレジットカードの利用を検討しましょう。

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2023年 表番号1 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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