南会津町消防団に金ばれん 二本松で福島県消防大会 功績たたえる

福島民報社の芳見社長から晴れの金ばれんを受ける南会津町消防団の児山団長(中央)と赤井副団長(後方右)

 第77回福島県消防大会は15日、二本松市民会館で開かれ、県下一の消防団をたたえる福島民報社の「民報金ばれん」が南会津町消防団(児山孝美団長・団員673人)に贈られた。

 児山団長と赤井美洋副団長が登壇した。芳見弘一福島民報社社長が「優」の文字が輝く金ばれんと賞状を手渡し、功績をたたえた。受賞は1954(昭和29)年に合併前の旧田島町が受けて以来。

 南会津町消防団は2006(平成18)年の町村合併で田島、舘岩、伊南、南郷の旧4町村の消防団が統合した。地域は2011年7月の「新潟・福島豪雨災害」、2015年9月の「関東・東北豪雨災害」、2019年10月の台風19号による水害に見舞われた。冠水被害の他、2015年には橋が流失した。消防団が迅速な避難誘導などに当たり、人的被害は皆無だった。復旧作業でも住宅地の土砂撤去などで住民の生活再建に寄与した。

 大会は県消防協会の主催。県、二本松市などの共催。日本消防協会の後援。県内の消防団員ら約600人が出席した。

 西山敏彦県消防協会長が「組織の活性化と地域との連携を図り、本県の復興創生に一層努める」と式辞を述べた。内堀雅雄知事が「地域消防の維持と防災力の充実に取り組む」とあいさつした。三保恵一市長が歓迎のあいさつを述べ、秋本敏文日本消防協会長らが祝辞を贈った。

 県と県消防協会の表彰を行い、県消防表彰功績章を受けた鈴木朝裕二本松市消防団副団長が謝辞を述べた。大会宣言と大会決議を採択した。

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