大谷翔平「2番・DH」試合前にキャッチボール70球 山本由伸はバーンズとのコンビで7勝目懸けて登板

 試合前のフィールドでキャッチボールをする大谷(撮影・小林信行)

 「ドジャース-ロイヤルズ」(15日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で、山本由伸投手が先発投手で出場することが発表された。

 大谷は前日のレンジャーズ戦で4打数2安打。四回の打席で時速170キロの高速打球を右前へはじき返し、六回には外角低めスライダーにバットを伸ばして中前打。いずれも絶好調時の角度がついた打球ではなかったが、凡打になりやすい低めのコースをしっかり外野へ運び、5日のパイレーツ戦以来、8戦ぶり25度目のマルチ安打を記録した。

 大谷はここまで68試合に出場し、打率・309(ナ・リーグ4位)、17本塁打(同2位タイ)、44打点(同10位)、15盗塁(同8位)、OPS・956(同2位)と好成績を維持している。

 6月に強く、昨季は月間15本塁打を記録。しかし、今季は12試合で打率・229(48打数11安打)、3本塁打、6打点、OPS・753とやや苦しんでいる。

 山本は前回7日のヤンキース戦で7回、メジャー移籍後最多106球を投げて2安打無失点。ブーイングを浴びせた敵地ファンを沈黙させたが、打線の援護がなく、勝敗はつかなかった。

 今季はここまで13試合に先発し、6勝2敗、防御率3.00。3月21日の韓国でのデビュー戦こそ1回5失点KOだったが、米国に戻ってからは全12登板で5イニング以上を投げて6勝1敗、防御率2.59と抜群の安定感を誇る。当初は13日のレンジャーズ戦の登板が発表されていたが、休養日が必要と判断して調整日を2日増やし、中7日のマウンドとなる。

 大谷と山本が同時に出場するのは12度目。大谷は4月12日のパドレス戦で援護弾を放っており、約2カ月ぶり2本目のアーチで後輩の7勝目をアシストしたいところだ。

 この日の大谷は試合前のフィールドでキャッチボールを行い、約70球を投げた。投球後はフィールド上でマッカロー一塁ベースコーチと話し込む場面もあった。

 ▽ロイヤルズのラインアップ

 1番・三塁 ガルシア    打率・254、5本塁打38打点 OPS・680

 2番・遊撃 ウィット    打率・325、11本塁打50打点 OPS・931

 3番・一塁 パスカンティーノ打率・237、7本塁打46打点 OPS・740

 4番・DH ベラスケス   打率・207、8本塁打26打点 OPS・662

 5番・捕手 ファーミン   打率・294、2本塁打13打点 OPS・734

 6番・二塁 ロフティン   打率・257、0本塁打8打点 OPS・622

 7番・左翼 メレンデス   打率・161、7本塁打19打点 OPS・559

 8番・右翼 ブランコ    打率・262、1本塁打4打点 OPS・685

 9番・中堅 ハンプソン   打率・307、0本塁打6打点 OPS・773

    投手 ルーゴ    9勝2敗 防御率2.36

 ▽ドジャースのラインアップ 

 1番・遊撃 ベッツ     打率・307、10本塁打40点 OPS・901

 2番・DH 大谷       打率・309、17本塁打44打点 OPS・956

 3番・一塁 フリーマン    打率・297、9本塁打42打点 OPS・892

 4番・左翼 T・ヘルナンデス 打率・257、17本塁打50打点 OPS・837

 5番・中堅 パヘス      打率・271、7本塁打20打点 OPS・746

 6番・右翼 ヘイワード    打率・225、3本塁打9打点 OPS・760

 7番・三塁 ビジオ      打率・202、2本塁打9打点 OPS・620

 8番・二塁 ラックス     打率・214、1本塁打14打点 OPS・553

 9番・捕手 バーンズ     打率・222、0本塁打2打点 OPS・564

    投手 山本      6勝2敗 防御率3.00

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