架乃ゆら、古谷蓮の“イジられキャラ”に癒やされ感謝「体力的に1番厳しいときだったので」

舞台あいさつに登壇した架乃ゆら、古谷蓮、工藤渉監督(左から)【写真:ENCOUNT編集部】

映画『僕の月はきたない』初日舞台あいさつ

俳優の古谷蓮と架乃ゆらが15日、都内で行われた映画『僕の月はきたない』初日舞台あいさつに、メガホンをとった工藤渉監督とともに登壇した。

コロナ禍に製作されたフェイクドキュメンタリー映画『30days』の後日談を描いた本作。無名俳優である古谷蓮が30日間続けた禁欲生活をさらに継続し、寺修行をしながら禁欲と自己鍛錬の狭間で足掻き、苦しみながらも自己発見する様子を活写。禁欲に切実に悶える青年の葛藤に工藤監督が真正面から誠実に向き合った、笑って泣けるジャンルレスな令和版禁欲青春映画となっている。

古谷蓮役を演じる古谷は「本人役をやることはあまりないと思うんですけど、なぜか僕は何度かあるので、今回、特別に何かがあったわけではないんですけど、作風的に自分を通して出さないといけないものが多くあったので、気合が入りました」と力強く語り、撮影現場で古谷と初対面だったという架乃は「撮ってない時間もそのまま(の古谷)だったので(劇中の古谷は)純度100%ですね」と笑顔で語った。

また、古谷のファンを名乗る海野琴絵役を演じる架乃は、演じる上で苦労した点を聞かれると「琴絵って意味がわからない理由で行動が生まれて、その行動もよくわからないので、琴絵に共感する人は少ないと思うんですけど、私は琴絵の無茶苦茶な行動をするところは、100%じゃないですけどわかる部分があったので、それを引き出すことに苦労しました」と答え、古谷から「架乃ゆらとしても無茶苦茶なことをしていました。最初のほうから急にアドリブをぶっ込んできて……」と暴露されると、架乃は「私の奇行みたいに言われているんですけど、古谷さんが現場でもかわいがられてイジられている感じを(読み取って)、私もそういう感じで行っていいんだなとわかって、それをやっただけです」と弁明した。

その後も、古谷が現場でイジられているエピソードが飛び交い、工藤監督が「古谷くんはツッコミが間に合わない」とコメントすると、古谷は「休憩時間とかにも出演者のみならず、スタッフさんからも突っ込まれて、ツッコミが間に合わないし、休憩になりませんでした」と回顧。さらに架乃は、撮影していたお寺にいた野良猫を2人で探していた際に、古谷がスタッフから「古谷が猫をきっかけにモテようとしてる」とイジられたことを明かし、「体力的に1番厳しいときだったので、(それで癒やされて)古谷さんがいてくれてよかったです」と感謝。しかし、古谷は「何をやってもそういう風に……」と苦笑していた。ENCOUNT編集部

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