「ため込んで重圧が…」約2年間の市民の声を放置 熊本・人吉市でご意見箱の意見書39件を担当職員が手元に放置

熊本・人吉市で、市民の意見を受け付ける「ひらめき箱」に寄せられた意見書39件が、担当職員の手元に放置してあったことが分かった。人吉市は職員の処分を含めて、対応を検討している。

市民の声39件を担当職員が放置

熊本・人吉市が市民の意見を受け付ける「ひらめき箱」は2000年10月に市庁舎1階ロビーに設置され、運用が始まった。市は月に2回、箱から意見書を回収し、それぞれの担当部署がホームページなどで回答している。

しかし2024年5月に市民から「ホームページの回答が滞っている」と指摘があり問題が発覚。市で調べたところ、2022年5月から2024年3月まで39件の意見書を担当職員が手元に放置していたことが分かった。人吉市は6月7日にホームページでまとめて回答を掲載した。

人吉市の井福浩二市民部長は「職員は意見書をため込んでしまい、重圧があったようだ。担当課のチェックもできておらず、再発防止に向け取り組む」と話し、「市に対する信頼を失することになり深くおわびする」と謝罪した。市は職員の処分を含めて対応を検討している。

(テレビ熊本)

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