人間代表・鈴木亮平が「人間をめぐる壮大な謎」に迫るNスペ「ヒューマンエイジ 人間の時代」の最新作が本日16日(日)放送! 第3弾「食の欲望」、第4弾「性の欲望」

by 古川 敦

放送100年に向けて、2023年6月からスタートした、鈴木亮平さんが「人間をめぐる壮大な謎」に迫るNHKスペシャルの超・大型シリーズ「ヒューマンエイジ 人間の時代」。2024年6月16日(日)放送のシリーズ第3弾では、「食の欲望」をテーマに、80億の人間を養うための新たな食のあり方について考えます。そして翌週、23日(日)は第4弾として、テクノロジーの進化によって際限なく解き放たれた「性の欲望」に迫り、よりよい未来へのヒントを探ります。

繁栄を極める一方で、異常気象や環境破壊など地球に危機をもたらしている「人間」。その営みは謎だらけ。なぜ戦争を繰り返すのか。なぜ神に祈るのか。なぜ冒険したがるのか。高度な知性を持ちながら、私たちは驚くほど自分自身のことを知らない。人間とは一体、何者か。行く先にあるのは、さらなる繁栄か、破滅か。未来に希望を見出せるか。あらゆる分野の英知を結集して「人間の謎」に迫るのが、大型シリーズ「ヒューマンエイジ 人間の時代」。

いわば「人間代表」として、このシリーズのナビゲーターを務めるのが、俳優・鈴木亮平さん。さまざまな人物像を演じてきた鈴木さんならではの、人間の営みや内面性への鋭い視点が、番組の羅針盤となっていきます。見どころは、鈴木さんが毎回多様な分野の第一線の専門家たちと繰り広げる、熱い議論です。

シリーズは今後、放送100年を迎える2025年にかけて年数本のペースで放送を予定されています。

第3集 食の欲望 80億人の未来は

放送日:2024年6月16日(日) 21時~21時49分

人間の「食の欲望」が招いている危機的な事態と、その未来に迫る。地球上の大量の動物・植物を食し、生への飽くなき欲望を満たしてきた人類。人口爆発に直面してからは、一部の食物から高度に加工した食品を生み出す技術を進化させ、80億の胃袋を支えてきました。

身近な食品の多くがトウモロコシなど「ごく限られた作物」から生み出されています。しかしいま、その加工技術が皮肉にも糖や油などの過剰摂取による健康被害を生み、ひいては地球環境の破壊にもつながっている事態が明らかに。現代の食がはらむ問題を乗り越え、持続可能な食のあり方を見いだすことはできるのか。異分野の専門家たちとともに、食の未来を考えていきます。

第4集 性の欲望 デジタル技術“解放”か“堕落”か

放送日:2024年6月23日(日) 21時~21時49分

人間の「性欲」に起きている異変と、その未来に迫ります。デジタル技術が進化した今、人工知能AIやロボットなど「人間ではない相手」に性的欲求を覚えるという、いわば“性欲のバーチャル化”が進んでいます。そこで得られる幸福感に多くの人がひきつけられる一方で、技術がもたらす刺激の強い快楽にはまった結果、生身のパートナーとの関係性に悩ましい問題が生じる事態も。

人間の性をめぐる欲望は、なぜこれほど他の生物と異なる進化を遂げたのか。これからどこへ向かおうとしているのか。現代の私たちに起きている現象と、壮大な人間の歴史を重ね合わせながら、俳優・鈴木亮平さんが異分野の専門家たちと知の探求に挑み、性と愛の幸せな未来につながるカギを探ります。

鈴木亮平さんのコメント

自分たちの生活や環境、周りにあふれているものについて、俯瞰して見てみるというすごく良いきっかけになる番組なのではと思います。第3集の「食」は、飽食の時代といわれる現代の裏側が、実は食べている種類が少なくなっているという驚き。

第4集の「性」は、AIの恋人という存在が、これほどまでに心を癒やしてくれるものだということを実感しました。一方で現代の技術で「人間が一番喜ぶもの」を精製し、それを過剰摂取することで問題が起きているというのは、「食」も「性」も同じ構造だと感じました。

視点を変えるのはすごく大事なことだと思っていて、長い歴史の中で今、自分たちがどこにいるのか、食と性という身近にあふれているものの裏にはどんな人類の思惑や欲があって今に至るのか。ヒューマンエイジはそれらを広い目線で見られるのが面白いですし、そこが番組のミソだと思います。

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