気軽な週末旅も可能 台北経由でタイを満喫 エバー航空の視察旅行 「料理・スパ・マッサージを楽しんで」

1981年着工から40年以上たっても建設中のサンクチュアリー・オブ・トゥルース。内部見学も人気=9日、パタヤ郊外

 台湾の航空会社大手「エバー航空」は17日、那覇-台北の就航10年を迎える。台北からアジア、欧米など世界60以上の都市を結んでおり、世界へつながるネットワークが強みだ。近年では、台湾乗り継ぎを活用して台北ともう1都市を楽しむ「1Trip 2City」を提案する。その魅力を体験してもらおうと、旅行代理店関係者を招いた視察旅行が6~10日の日程であった。台北経由で向かった先は経済成長が続き、日本からの観光客も多いタイだ。エバー航空とタイ国政府観光庁の主催。(政経部・村井規儀)

 タイには中国やマレーシア、ロシアなど各地から年間3千万人が訪れる。日本からの観光客も多く、2019年には約180万人と過去最高を記録。コロナ禍で落ち込んだが、23年には80万人と回復傾向にある。

 バンコク中心部の移動は駅の多いBTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄)が便利。川沿いにある三大寺院の観光には チャオプラヤー川を往来する水上ボートがあり、スワンナプーム国際空港からエアポートレールリンクが30分で結ぶ。3輪バイク・トゥクトゥクならタイ風情も味わえる。整った交通網も、タイ人気の理由の一つだ。

 バンコクは高層ビルや大型ショッピングセンターが立ち並ぶ都会の華やかさと、寺院や屋台といった「アジア感」が混在する。フォトジェニックなワット・パークナム、アジアティークのマーケット、週末限定のチャトチャック・ウィーケンド・マーケットなどの人気が高い。

 パタヤはバンコクから車で約2時間。日帰り可能だが、日が暮れてからのあふれだす熱量を楽しむなら宿泊がお勧め。郊外にあるサンクチュアリー・オブ・トゥルースの規模と外壁に施された彫刻は圧巻。最終日には台北で、小籠包と散策を楽しんで旅行を締めくくった。

 エバー航空は現在、那覇-台北線の毎日往復2便を運航する。台北に午前中で着き、バンコク行きを夜の便に設定すれば、トランジットの約10時間は台湾観光を十分楽しめる。

 タイ国政府観光庁も「タイは料理やマッサージ、スパ、ショッピングなど気軽に週末旅も可能な旅行先。ほほ笑みの国と言われるように、人の温かさも魅力の一つ。リトリート(数日間の非日常的)な旅はいかが」と魅力を述べた。

象乗り体験を楽しむ観光客。モーンチャーンカフェ(パタヤ・エレファント・ビレッジ)では、象たちが穏やかに安全に暮らせる環境に配慮している=9日、パタヤ郊外
QRコード決済が普及するタイ。チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの屋台でも利用できる=8日、バンコク

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