ゲンジボタル求愛の舞 無数の淡い光、川辺に明滅 保護条例で産卵の環境守る 兵庫・佐用

秋里川沿いで乱舞するゲンジボタル=佐用町上秋里(約2分間露光)

 兵庫県佐用町を流れる佐用川の支流で、ゲンジボタルが飛び交い始めた。暗闇が深まるにつれ、数え切れないほどの淡い光が明滅を繰り返しながら舞っている。

 同町はホタルが生息しやすい清流が多く、旧上月町が1961年に制定した「ほたる保護条例」を2005年の旧4町合併後も継承。産卵しやすい環境を守るため、一部地域では、河川区域の草刈りの推奨時期(5月1日~6月30日の期間外)が定められている。

 町西部を流れる秋里川周辺の上秋里地区では、民家が近い川沿いで無数のホタルが乱舞し、求愛の光を発し続けている。

 同町では、ホタル保護の観点から詳しい生息場所は明らかにしていないが、今年の生息状況などの問い合わせには応じるという。見頃は6月下旬まで。町商工観光課TEL0790.82.0670 (辰巳直之)

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