中国・福建省で台湾との交流促すフォーラム開催 最高指導部メンバー「両岸は一つの国家」 民進党政権をけん制 台湾側は反論

中国南東部の福建省で、台湾との交流拡大を促すフォーラムが開催され、中国共産党の最高指導部のメンバーは「両岸は一つの国家だ」と述べ、「台湾独立の陰謀は粉砕する」と民進党政権をけん制しました。

このフォーラムは中国と台湾の交流拡大を促すもので、15日に福建省・厦門市で開かれました。

中国の国営メディアによると、中国共産党の最高指導部の政治局常務委員・王滬寧氏も出席。王氏は中国と台湾を意味する「両岸」と言う表現を用いて、「両岸は一つの国家で、同じ民族に属するという歴史的事実と法原理の基礎は変わっていないし、変えることは出来ない」と主張しました。

さらに「国家統一は中華民族の偉大な復興に向かう歴史的必然だ」とし、「いかなる台湾独立、分裂の陰謀も粉砕する」と語り、中国が「独立勢力」と見なす民進党政権をけん制しました。

一方で、「交流や協力、融合発展に参加することを歓迎する」として、台湾の若者らの取り込みに意欲を示しました。

フォーラムには台湾からも政党や業界の代表ら7000人あまりが出席したということですが、台湾メディアによると、中国政策を担当する「大陸委員会」はフォーラムについて、中国と台湾の政治制度と生活様式には格差があるとし、「台湾の民衆の共感を得ることは困難だ」としています。

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