爆笑問題・太田光、舛添要一氏に「なんでそんなこと言うの?」経費全公開はできないと主張で

 爆笑問題・太田光

 爆笑問題の太田光が16日、TBS系「サンデージャポン」で、全てのお金の流れは公開できないとした元都知事の舛添要一氏に対し「今、政治家じゃないのになんでそんなこというの?」と反論した。

 この日は舛添氏をゲストに迎えて都知事選について議論。その中で細野敦弁護士が、「領収書が不要な経費は第2の給与」だとし「領収書添付で使途を明確にし、あまったら返還を」と、政治と金の問題について言及した。

 これに舛添氏は「実際に政治家をやっているときに、領収書を取れない経費がやっぱり出てくる」と切り出し、冠婚葬祭の香典、祝儀などは「こちらは1万円、あちらは5万円包んだと公にしちゃうと問題は起こる」と公開できない具体例を挙げた。

 その上で「ほとんどの国会議員は私利私欲のために使っていないと思います。ご祝儀10万円包んで、1カ月10組結婚したら、100万円なくなっちゃう」などとコメント。これに杉村太蔵は「それ、文通費は香典とか祝儀、ダメですよね?」と確認。舛添氏は「ダメなんですけど、分かりやすい話をしてる」とそのために冠婚葬祭の話で説明しているとした。

 これに杉村は「クレジットカードにすればいい。使っちゃいけないんだから、そういうことに」と言えば、デーブ・スペクターも「給料、他の人の3倍ぐらいあるんですよ?ポケットマネーで出せばいい。ボンボンもいるし、ただのケチ」とバッサリ。これに舛添氏は「そうするとお金持ちしか(政治家を)できない事になってしまう」「そういうもんじゃないんだけど、そういうものを流用して何とかやりくりしている事実も知って欲しい」と訴えた。

 ここで太田が「分かりますけど、今まで政治家はずっとそれを言ってて、それに(国民は)いい加減うんざりしているわけじゃないですか」と口を挟んだ。舛添氏は「なら法律で決めて欲しい」「誰にいくらとかは知られたくない」と言うも、太田は「誰にいくら知られたくないって、あなたの事情でしょ?って話」と反論。舛添氏は「禁止にしてもらった方がいい」と言うも、太田は「禁止しないとやっちゃうよ?って聞こえますよ」と食い下がる。

 舛添氏は「でもそれはやっちゃいますよ」と認め「分かりやすいから冠婚葬祭を出したけど、本当は選挙応援に使う事がいっぱいある。建前上いけないのはいけないが、選挙応援に行くときにあっちに10万、こっちに5万は(知られたくない)」とコメントするも、太田は「それは政治家の事情ですよ」「政治は特別っていう今まで通りの主張」とバッサリ。

 舛添氏は「特別な面はありますよ。敢えて議論のために申し上げたが、ある程度のお金がないとできない面があって、それを全部公開できればいいが、公開できないのもあって、そこを詰んでしまうと大金持ちしか政治家はできない」と持論を曲げなかった。

 これに太田は「舛添さん、今政治家じゃないのに、なんでそんなこと言うの?」とビックリ。舛添氏は「できる限り公開してましたよ?でも完全に全部はできなくて、それが100%悪かっていうと、それで政治の世界が…」と言うも、太田は「完全に公開できない部分を利用して大きな金が動いちゃってるから、政治と金の問題でこれだけ騒ぎになっている。そこはやめましょうよと…」と言ったところで、良原安美アナから「お時間です」と遮られていた。

© 株式会社神戸新聞社